梅の実を使ったレシピの中でも初心者向けなのが、梅シロップです。
梅シロップは作り方さえ分かれば、誰でも簡単にできるため、家庭で試したい方にもおすすめです。
梅シロップと一言でいっても、その作り方は酢の有無や冷凍する・しないによって異なります。
梅シロップを作る時は、それぞれ条件に適した方法で作業を進めてください。
本記事では、梅シロップの作り方を、「酢なし」「酢あり」「冷凍梅」別にご紹介します。ぜひ参考にしてください。
梅シロップとは
梅シロップとは、青梅(あおうめ)を氷砂糖や砂糖に漬けて作ったシロップのことです。
青梅の食べ方には他にも梅ジャムや梅エキスなどがありますが、どちらも鍋で煮込む必要があります。
梅ジャムは鍋で煮詰める工程を挟まない分、作り方は梅シロップよりも簡単です。
梅シロップに適しているのは、青く硬さのあるフレッシュな梅です。
完熟梅でも作れますが、青梅より酸味が抑え目で甘さがあるため、あまり向いていません。
【簡単・酢なし】梅シロップの作り方
梅シロップの中でもっとも簡単な作り方が、お酢を使わない方法です。
必要な材料も最低限ですし、初めて梅シロップを作る方におすすめです。
以下で酢なし梅シロップの作り方をご紹介します。
準備するもの
<道具>
・保存容器(3~4Lの瓶がおすすめ)
・ボウル
・ざる
・竹串……2~3本
・キッチンペーパー……数枚
・アルコールまたは焼酎……適量
保存容器は、瓶の代わりにジップロックを使うことができます。
<材料>
・青梅……1㎏
・氷砂糖……1㎏
使用する砂糖の種類によって、味に違いが出ます。
一般的な梅シロップの作り方では、氷砂糖や上白糖が紹介されますが、きび砂糖やてんさい糖、黒糖を使っても美味しく作れます。
きび砂糖などを用いて梅シロップを作ると、コクのある味わいになります。
手順
上記の道具や材料が準備できたら、いよいよ梅シロップづくりに取り掛かります。
- 青梅を洗い、ヘタを取る
- 容器を消毒する
- 青梅と氷砂糖を交互に入れる
- 1週間~10日ほど冷暗所で保存する
- 青梅を取り出して完成
以下で詳しい手順を解説します。
①青梅を洗い、ヘタを取る
青梅を水洗いしたら、アク抜きをするためボウルに移してください。
ボウルには梅が浸るくらいたっぷりの水を入れて、1時間程度置いておきます。
キッチンペーパーなどで青梅の水気をしっかりとり、ヘタを取り除きます。
この時、竹串を使って一つ一つ丁寧に取り除いてください。
梅の酸は金属を溶かす性質をもつため、金属製の道具は避けるのが無難です。
また、青梅を洗う際は洗剤などは使わず、必ず水で洗うようにしてください。
②容器を消毒する
美味しい梅シロップに仕上げるためには、容器の清潔さも重要になります。
梅を保存する容器は、熱湯とアルコールでしっかり消毒してください。
煮沸消毒の際は、まず70℃以下のお湯で瓶を温めるようにします。
この手順を踏まず、瓶にいきなり熱湯をかけると、破損の原因になるので注意が必要です。
水気がなくなるまで拭き取り、瓶を逆さまにして乾燥させます。
水気があると、カビが生える原因になるため、完全に乾いていることを確認して次の作業に進んでください。
③青梅と氷砂糖を交互に入れる
青梅と氷砂糖を1/2ずつに分け、瓶の中に交互に入れていきます。
青梅は繊細ですから、雑に扱うと傷ついたりつぶれたりするので注意してください。
美味しい梅シロップに仕上げるには、丁寧な作業が欠かせません。
青梅を500g入れたら氷砂糖を500g入れる、この手順を2回行います。
氷砂糖を入れる時は、一か所に偏らないよう、振りかけるような感覚で入れてください。
④1週間~10日ほど冷暗所で保存する
保存容器は直射日光の当たらない冷暗所で保存してください。
3日ほど経つと、砂糖が溶けてシロップが染み出してくるようになります。
梅シロップが出来上がるまでに最長10日ほどかかります。
仕上がりをスムーズにするためにも、1日に2〜3回、瓶をくるくると傾けてシロップを混ぜてください。
日にちが経つにつれて梅の実が黄色っぽく変色してきますが、発酵によるものなので問題ありません。
⑤青梅を取り出して完成
梅シロップが出来上がったら、瓶から青梅を取り出して完成です。
青梅は腐りやすいため、長期間シロップに漬けておくのは避けてください。
小分けにして使いやすいよう、保存容器に移すことをおすすめします。
青梅と砂糖を1㎏ずつ使用した場合、800ml程度の梅シロップが仕上がります。
手作り梅シロップの賞味期限は、冷蔵庫で保管すれば1年程度ですが、冷暗所で保管する場合は2ヶ月くらいです。
日持ちさせたい場合は、冷蔵庫で保存してください。
長期保存する場合は、火入れする
梅シロップを長期保存する場合は、火入れしておくと安心です。
火を通すことで、菌の繁殖や発酵を抑える効果が期待できます。
火入れした梅シロップは、冷暗所の保管でも1年程度持たせることが可能です。
<手順>
- 梅シロップから梅の実だけを取り出します。
- 鍋に移し、アクを取りながら、ごく弱火で15分程度加熱してください。
梅シロップに火を通す時は、80℃以上の熱で加熱することで十分な殺菌効果が得られます。
【さっぱり・酢あり】梅シロップの作り方
お酢を使うと、さっぱりしていて程よく酸っぱい梅シロップに仕上がります。
ここでは、酢あり梅シロップの作り方をご紹介します。
準備するもの
<道具>
・保存容器(3~4Lの瓶がおすすめ)
・ボウル
・ざる
・竹串……2~3本
・キッチンペーパー……数枚
・アルコールまたは焼酎……適量
<材料>
・青梅……1㎏
・氷砂糖……1㎏
・酢……150~200ml
お酢の種類はお好みで選んでいただけます。
クセがなく定番なのは穀物酢ですが、酸味を出したい時はリンゴ酢、まろやかなコクが欲しい時は米酢がおすすめです。
また、氷砂糖は形がまばらなロックの方が早く溶けるため、時間を短縮したい時はロックを選ぶと良いです。
手順
上記の道具や材料が準備できたら、酢あり梅シロップづくりに取り掛かります。
- 青梅を洗い、ヘタを取る
- 容器を消毒する
- 青梅と氷砂糖を交互に入れる
- 酢を入れる
- 2~3週間ほど冷暗所で保存する
- 青梅を取り出して完成
以下で詳しい手順を解説します。
①青梅を洗い、ヘタを取る
青梅を水洗いしたら、アク抜きをするためボウルに移してください。
ボウルには梅が浸るくらいたっぷりの水を入れて、1時間程度置いておきます。
ざるに上げて水気を切り、キッチンペーパーなどで青梅の水分をしっかりとります。
梅の実に水気が残っているとカビが生えやすくなるため、丁寧に拭いてください。
竹串を使って一つ一つヘタを取り除きます。
ヘタ部分はポロっと取れますが、梅の実の表面を傷つけないように注意が必要です。
②容器を消毒する
保存容器が雑菌などで汚れていると、カビが生える原因となります。
保存容器の全体にまんべんなく熱湯をかけ、完全に乾いてからアルコールを含ませたキッチンペーパーなどで拭き上げます。
この時、ガラス瓶にいきなり熱湯をかけると、温度差で割れてしまうことがあります。
これを防ぐため、熱湯をかける前に70℃以下のお湯で瓶を温めておくようにしてください。
③青梅と氷砂糖を交互に入れる
青梅と氷砂糖を1/3〜1/2ずつに分け、瓶の中に交互に入れていきます。
青梅は繊細ですから、雑に扱うと傷ついたりつぶれたりするので注意してください。
美味しい梅シロップに仕上げるには、丁寧な作業が欠かせません。
青梅を300g入れたら氷砂糖を300g入れる、この手順を繰り返します。
最後に氷砂糖を入れる時は、梅の実に被せるようにしてください。
④酢を入れる
上から好みの酢を回しかけます。
お酢が一か所に偏らないように、全体にまんべんなくかけるように意識してください。
⑤2~3週間ほど冷暗所で保存する
保存容器は直射日光の当たらない冷暗所で保存してください。
仕上がりをスムーズにするためにも、1日に2〜3回、瓶をくるくると傾けてシロップを混ぜてください。
⑥青梅を取り出して完成
3週間程度経ったら、梅の実を取り出して完成です。
梅シロップの梅の使い方は、梅ドリンクやヨーグルトソースなどさまざまあります。
別の保存容器に移しておくと、使い勝手が良いです。
【短期間で完成】冷凍梅を使う梅シロップの作り方
青梅を一度冷凍させてから梅シロップを作ると、仕上がりまでの時間が短縮できます。
冷凍梅を使うと、繊維が壊れやすくなり、果汁の出るスピードが早くなるのです。
ここでは、冷凍梅を使った梅シロップの作り方をご紹介します。
準備するもの
<道具>
・保存容器(3~4Lの瓶がおすすめ)
・ジップロック……1枚
・ボウル
・ざる
・竹串……2~3本
・キッチンペーパー……数枚
・アルコールまたは焼酎……適量
保存容器がない場合、ジップロックで代用できます。
<材料>
・青梅……1㎏
・氷砂糖……1㎏
・酢……150~200ml(なくてもOK)
氷砂糖はグラニュー糖など他の砂糖でも美味しく作れます。
手順
上記の道具や材料が準備できたら、冷凍梅を使ったシロップ作りに取り掛かります。
- 青梅のヘタを取り、ひと晩冷凍する
- 容器を消毒する
- 青梅と氷砂糖を交互に入れる
- 1週間ほど冷暗所で保存する
- 青梅を取り出して完成
以下で詳しい手順を解説します。
①青梅のヘタを取り、ひと晩冷凍する
青梅を水洗いしたら、アク抜きをするためボウルに移してください。
ボウルには梅が浸るくらいたっぷりの水を入れて、1時間程度置いておきます。
ざるに上げて水気を切り、キッチンペーパーなどで青梅の水分をしっかりとってください。
竹串を使って一つ一つヘタを取り除き、冷凍用保存袋に入れてひと晩冷凍します。
②容器を消毒する
保存容器をアルコールと熱湯で消毒します。
保存容器に熱湯をかけ、乾かしてからアルコールを含ませたキッチンペーパーなどで拭き上げます。
熱湯をかける時は、温度差でガラス瓶が割れることがあるため、事前に70℃以下のお湯で温めておくようにしてください。
ジップロックを使用する場合は、この手順は省いて問題ありません。
③青梅と氷砂糖を交互に入れる
青梅と氷砂糖を1/3〜1/2ずつに分け、瓶の中に交互に入れていきます。
青梅は繊細ですから、雑に扱うと傷ついたりつぶれたりするので注意してください。
青梅を300g入れたら氷砂糖を300g入れる、この手順を繰り返します。
お酢を入れる場合は、上から回しかけます。
④1週間ほど冷暗所で保存する
保存容器は直射日光の当たらない冷暗所に1週間程度置いておきます。
仕上がりをスムーズにするためにも、1日に2〜3回、瓶をくるくると傾けてシロップを混ぜてください。
ジップロックの場合は、袋の口をしっかり閉じて密封し、冷蔵庫で1週間程度寝かせます。
1日に2〜3回、ジップロックを軽く揉んでシロップを混ぜてください。
⑤青梅を取り出して完成
1週間程度経ったら、梅の実を取り出して完成です。
少量ずつ使いたい場合は、別の保存容器に移しておくことをおすすめします。
ジップロックで保存した場合、氷砂糖がある程度溶けていればOKです。
梅を取り出した後、シロップと溶け切っていない砂糖を、鍋で15分程度煮てください。
沸騰させると梅の風味が消えてしまうため、弱火でゆっくり溶かすようにします。
梅シロップの保存方法
梅シロップを保存するのに適しているのは、直射日光の当たらない涼しい場所です。
高温多湿になる場所に保存すると発酵が進む恐れがあるため、冷蔵庫で保管しておくのが安心です。
梅シロップの保存期間
保存容器のフタを開封して使用する場合、梅シロップの保存期間は1ヶ月程度です。
加熱処理して密封保存する場合は、一年程度保存しておけます。
長期間保存するには、梅シロップを鍋で15分程度加熱する必要があります。
80℃以上の熱湯で加熱すれば、梅シロップが殺菌されるので安全です。
プラムレディのキットで、梅シロップを作ってみよう
本記事では、酢なし・酢あり・冷凍梅の3パターンで梅シロップの作り方を解説してきました。
梅シロップは作り方さえ分かれば簡単にできるので、梅仕事の初心者にも人気です。
完熟梅とは違う爽やかな酸味が楽しめる青梅の梅シロップは、水や炭酸水との相性も抜群です。
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