子供の頃に、「うなぎと梅干しは食べ合わせが悪い」と言われた経験がある人は多いと思います。
うなぎ以外にも、梅干しと食べ合わせが悪いものに気を付けるよう言われたことがありませんか。
「迷信だ」と考え、気にせずに食べる方もいれば、梅干しと食べ合わせの悪いものを避ける方もいます。
実際、梅干しと食べ合わせが悪いといわれていても、根拠がない物もあります。
しかし、中には本当に梅干しとの食べ合わせが悪い食品もあるので注意が必要です。
本記事では、梅干しと食べ合わせの良い食材・悪い食材をご紹介します。
梅干しと食べ合わせが悪い理由も解説するので、興味がある方、健康に気を遣う方はぜひ参考にしてください。
梅干しに含まれる成分
まずは、梅干しに含まれている代表的な栄養成分と含有量を確認しておきます。
梅干しに含まれている栄養素 | 梅干し100gあたりの含有量 |
カリウム | 130mg |
ポリフェノール | 8.1~9.5mg |
クエン酸 | 7g |
カルシウム | 25mg |
鉄分 | 2.4mg |
ビタミンE | 1.8mg |
バニリン | 200μg |
カリウム、カルシウムなど、必須ミネラルがバランスよく含まれているのが特徴です。
このほか、梅干しにはクエン酸が含まれており、その含有量はレモンの5〜6倍になると考えられています。
レモン100gあたりに含まれるクエン酸は3.0gですから、梅干し100gあたり15〜18gのクエン酸が含まれるわけです。
また梅干しの栄養素について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
参考:梅干しの栄養は?梅干しに含まれている栄養素と梅干しの選び方について解説
参照:文部科学省の「食品成分データベース」
梅干しと食べ合わせの良い食材
梅干しに含まれる栄養成分は、どれも健康維持に欠かせないものばかりです。
これらの栄養成分と相性の良い成分というものが存在し、その成分を含む食材と一緒に摂るのが良いとされています。
ここでは、梅干しと食べ合わせの良い食材をご紹介します。
梅干し×乳製品(ヨーグルトなど)
ヨーグルトや牛乳、チーズなどの乳製品は、梅干しと食べ合わせが良いとされています。
その理由は、梅干しに含まれるクエン酸には、カルシウムの吸収を促進する働きがあるからです。
梅干しと乳製品を一緒に食べることで、乳製品のカルシウムを効率よく摂取できます。
実は、カルシウムには、そのままだと吸収されにくい弱点があるのです。
カルシウムは成長期のお子さまの骨を育成するのにも必要ですし、また骨粗しょう症など骨の病気を予防するのにも必要です。
骨の健康を維持する目的で乳製品を摂っている方も多いと思いますが、吸収率を上げるためにも、ぜひ梅干しと一緒に食べてください。
梅干し自体にもカルシウムが含まれますので、より多くのカルシウム摂取が期待できます。
出典:和歌山県農林水産部「和歌山県産食材機能性ガイド(第三版)」
出典:日本食糧新聞「波動を高める生活学:梅干し」
梅干し×小魚(しらす・いわしなど)
梅干しに含まれるクエン酸には、カルシウムの吸収を促進する働きがあります。
カルシウムが豊富に含まれる食品は、ヨーグルトや牛乳、チーズなどの乳製品のほかに、小魚なども挙げられます。
梅干しのクエン酸が小魚に含まれるカルシウムの吸収率を上げてくれるため、効率よく摂取できるのです。
カルシウムが豊富な小魚には、しらすやいわし、ちりめんじゃこなどが挙げられますので、梅干しとの食べ合わせにおすすめです。
梅干しには魚の臭みを取る作用もあるため、魚料理との相性も抜群です。
また、梅干しの成熟度合いに応じてクエン酸量が増加するという報告もあります。
梅干しの中でも熟度が非常に高い南高梅には、特にクエン酸が多く含まれています。
出典:JSTAGE「和歌山県産南高梅の梅干加工工程におけるミネラル及び有機酸含量の変化」
梅干し×しじみ
味噌汁やお吸い物でおなじみの「しじみ」も、梅干しと食べ合わせの良い食材です。
しじみに含まれている「オルニチン」という成分には、解毒作用や肝臓の機能を高める効果が期待できます。
一方、梅干しに含まれるクエン酸には、疲労物質である乳酸の生成を抑制したり分解したりする作用があります。
よって、アルコールによって弱った身体の疲労を回復する効果が期待できるのです。
お酒を飲んだ後に梅干し×しじみを食べるのは、二日酔い対策に有効です。
和歌山県では、梅加工食品の一部が「クエン酸が日常生活や運動後の一時的な疲労感を軽減する」として、機能性表示食品に登録されています。
梅干しになる前の青梅にもクエン酸は含まれていますので、アルコールで酔いやすい方や二日酔いに悩む方は、ビールやチューハイの代わりに梅酒をお試しください。
出典:和歌山県農林水産部「和歌山県産食材機能性ガイド(第三版)」
梅干し×納豆
日本の食卓にある食材で定番とも言える梅干しと納豆ですが、こちらも食べ合わせがよい組み合わせです。
納豆に含まれるナットウキナーゼには、固まった血液を溶かす作用があります。
血液が固まってしまうと、脳卒中や心筋梗塞などのリスクが高まるため、これらの病気の予防にナットウキナーゼが有効です。
また、梅干しに含まれるクエン酸には、血液がドロドロになる原因の酸性を中和させ、血液をサラサラにする作用があります。
血液がドロドロの状態が続くと、血管が詰まり動脈硬化の原因になるリスクが高まります。
ナットウキナーゼとクエン酸を同時に摂取すれば、血液を溶かし、かつサラサラにするという相乗効果が得られるのです。
出典:KAKEN「血栓症および血管系疾患予防の可能性を探る:運動およびナットウキナーゼ摂取の効果」
梅干し×緑茶
梅干しと緑茶は、どちらも昔から身体によいと伝えられるもので、食べ合わせが良い組み合わせです。
緑茶に多く含まれる「カテキン」という成分には、抗菌作用や殺菌作用があります。
カテキンはコレラ菌のような病原菌や病原性大腸菌O-157などの食中毒菌にも殺菌作用を示すため、風邪やインフルエンザ、食中毒を予防するのに効果的です。
梅干しに含まれるクエン酸も強い殺菌力を持つ成分です。
クエン酸には、黄色ブドウ球菌や病原性大腸菌O-157の増殖を抑える効果があるため、カテキン同様、食中毒予防に効果があります。
和歌山県立医大の発表によると、梅干しにはインフルエンザウイルスの増殖を抑える作用もあることが分かっています。
梅干しと緑茶の組み合わせを、風邪や食中毒予防に役立ててください。
出典:菊川市「緑茶で免疫力を高めよう」
出典:日本経済新聞「インフル抑制、梅干しに効果 和歌山県立医大が発見」
梅干しと食べ合わせが悪いとされる食材
梅干しと食べ合わせの良い食材もあれば、食べ合わせが悪い食材もあります。
梅干しが無性に食べたい、そんな時は、栄養面から見ての食べ合わせを考えるようにしてください。
ここでは、梅干しと食べ合わせが悪いとされる食材をご紹介します。
梅干し×塩辛
梅干しと塩辛、辛いものが好きな人にとっては堪らない組み合わせですが、実は食べ合わせが悪いとされています。
梅干しと塩辛はどちらも塩分が多く含まれる食材であり、一緒に食べると塩分過多になる恐れがあるのです。
実際に含まれている食塩の含有量を見てみると、梅干し100gあたり18.2g、塩辛100gあたり6.9gとなっています。
「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によると、成人1人あたりの1日の食塩摂取目安量は、男性7.5g未満、女性6.5g未満とされています。
昔ながらのしょっぱい梅干し(白梅干し)ですと、1粒あたりの塩分量は2〜3g程度です。
梅干しを1日3個食べると女性の食塩摂取目安量をオーバーしてしまいます。
塩分の摂り過ぎを防ぐためにも、梅干しと塩辛は同時に摂取しないのがおすすめです。
また、梅干しの塩分量について気になる方は、以下の記事を参考にしてください。
参考:【梅干しの塩分】梅干し1個あたりの塩分量・1日の塩分標準量や安心して食べる方法は?
梅干し×キムチ
梅干しとキムチもまた、食べ合わせ悪い組み合わせの一つです。
塩辛ほどではありませんが、キムチにも多くの塩分が含まれています。
キムチ100gあたりの食塩相当量は2.9gです。
キムチ1食分を40gとすると、1.2gの食塩が含まれることになります。
梅干し2個とキムチ1食分を同時に摂取すると、女性の食塩摂取目安量をオーバーしてしまいます。
塩分の摂り過ぎが気になる方や高血圧の症状がある方は、梅干しとキムチの食べ合わせに特に注意が必要です。
梅干し×そば
意外かもしれませんが、梅干しとそばの食べ合わせはあまり良くないとされています。
梅干しは消化管を通過するのが速い食品で、消化管を30分程度で下ると考えられています。
一方、そばはゆっくりと消化管を通過する食品で、口から胃、小腸を通過するのに最大9時間かかると考えられているのです。
これは、そばの原料である「蕎麦粉」に豊富に含まれている食物繊維によるものです。
消化の速い食品と遅い食品を同時に摂ると、消化に通常の3倍以上時間がかかることがあります。
消化管の中で食べ物が詰まり、腐敗する恐れがあることから、梅干しとそばのような食べ合わせは避けた方が良いです。
同じ理由で、カレーとそばの食べ合わせも悪いとされています。
出典:東洋経済オンライン「日本人に多い「腸を汚す蕎麦の食べ方」、残念4大NG」
梅干しと食べ合わせが悪いといわれる食材には「迷信」も多い
梅干しと食べ合わせが悪いといわれる食材には、うなぎやトマト、鯖、明太子、生卵などが挙げられます。
これらの食材が本当に梅干しと食べ合わせが悪いかというと、迷信である可能性が高いです。
例えば、梅干しとうなぎは江戸時代から「食べ合わせが悪い」といわれていますが、その理由をご存知でしょうか。
うなぎは当時から高級品だったため、大切に保存しておく家庭が多かったのです。
そうして腐ってしまったうなぎを梅干しと一緒に食べると、梅干しの酸味でうなぎの腐敗が分からなくなります。
このエピソードから、梅干しとうなぎは食べ合わせが悪いとされるようになりました。
しかし、実際には栄養面から見た食べ合わせではないため、過剰に気にする必要はありません。
プラムレディの美味しい梅干しで食べ合わせを楽しんで!
本記事では、梅干しの食べ合わせについて解説しました。食品の食べ合わせには、さまざまな説があります。
梅干しとうなぎのように、食べ合わせが悪いとされるものでも「迷信」のケースが多いです。
食品の食べ合わせは、栄養面から見て好ましいか好ましくないかという点が重要です。
梅干しは塩分の量が多い食品ですから、一緒に摂取する食品の塩分量に注意しなければなりません。
もちろん、梅干しと乳製品、小魚、しじみのように、食べ合わせの良い組み合わせは積極的に取り入れてください。
プラムレディの美味しい梅干しで、食べ合わせを楽しんでください。
手軽に梅干しを楽しむならプラムレディがおすすめ
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ここでは、プラムレディがおすすめな理由を3つご紹介いたします。
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プラムレディで取り扱うのは、厳選された梅商品です。キャンペーン期間中は、以下の商品がとくにおすすめです。
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プラムレディでは、会員登録後、ログインしてご購入されると金額に応じてポイントが付与されます。貯めたポイントは、1ポイント=1円として次回以降のご注文時にご購入代金の一部としてご利用いただけます。
※お電話やFAXでのご注文の場合、ポイントは付与されません。
いつもよりお得に商品を購入いただくことができます。
理由➂全国どこでも配達可能
プラムレディでは、日本全国に梅商品を配達することができます。
遠く離れた方へ感謝の気持ちや長寿の願いを込めて、一粒ひとつぶが厳選された梅干しをプレゼントしてみてはいかがでしょうか。