「完熟梅はそのまま食べられるのか?」「完熟梅のおすすめの食べ方について知りたい」など、完熟梅の食べ方について気になる方も多いでしょう。
完熟梅はそのまま食べられることはほとんどないのですが、梅干しや梅シロップなどにアレンジすることで、より完熟梅の甘酸っぱい香りが堪能できます。
今回は、完熟梅のおすすめの食べ方をご紹介します。完熟梅が美味しく食べられる時期などを知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
完熟梅はそのまま食べれる?
推奨ではありませんが、完熟梅は火を通さずに生のままで食べることができます。
完熟前の青梅の状態では、天然毒素のシアン化合物が含まれているため生食はできません。また、青梅はカリッとした歯ごたえが特徴的ですが、未熟な梅のため酸味や苦味が強く、美味しく食べるには工夫が必要です。
対して、完熟梅はその名のとおり、しっかりと熟された梅です。梅は完熟すると毒素も解毒されるため、生でも安心して食べることができます。また、熟しているからこそ味わえるフルーティーな甘味は、加工せずそのままの状態でも美味しいです。
ただし、完全に熟しているのか(毒素が抜けているのか)という判断は一般的には難しく、ご自身で完熟梅を食べる際には十分に気をつけてください。
完熟梅はアク抜きする必要はない
完熟梅は「アク抜き不要」と覚えましょう。
完熟梅よりも早く収穫される青梅は、渋味が強いためアク抜きをしなくてはならず、水に漬ける時間を要します。しかし、完熟梅は熟していく過程で自然と渋味やえぐみが抜けるため、アク抜きをする必要がありません。
逆に、完熟梅を水に漬けすぎてしまうと実の変色や風味を損ねる可能性が高まります。黄色やオレンジ色に染まった完熟梅は長時間水に浸すアク抜きは避け、軽い水洗いで汚れを落とす程度で済ませましょう。
完熟梅が食べられる時期
完熟梅は、6月中旬から7月初旬にかけて収穫され、店頭では主に以下の場所で販売されます。
- スーパーマーケット
- 大型ショッピングモール
- 百貨店
青梅よりも少し遅く販売されるため、青梅が店頭に並び始めたらチェックしてみましょう。
また、完熟梅は店舗販売だけでなくネット通販を利用して購入することも可能です。梅商品に特化した通販サイトを活用すれば、厳選された完熟梅や梅を使ったさまざまな商品を購入することができます。
完熟梅のおすすめの食べ方5選
梅はkg単位で販売されているため、小分けで活用すればさまざまな加工が楽しめます。
ここでは、完熟梅のおすすめの食べ方をご紹介します。食べ方を変えれば同じ梅も飽きずに楽しめるため、ぜひ参考にしてみてください!
- 梅酒
- 梅シロップ
- 梅ジャム
- 梅のコンポート
- 梅の甘露煮
➀梅酒
お酒が好きな方や梅酒が好きな方は、ぜひ梅酒を手作りしてみましょう。完熟梅を使えば、簡単に美味しい梅酒を作ることができます。
寝かせる期間が長いほどまろやかになり梅の香り豊かな梅酒が完成します。通常はホワイトリカーを使用しますが、ブランデーでつくるのもおすすめです。
➁梅シロップ
梅シロップは、青梅でつくる方が多いかもしれませんが、完熟梅でも美味しい梅シロップがつくれます。
完熟梅は、実が柔らかいためシロップによく漬かります。そのため青梅に比べて梅のエキスが抽出されるのが早く、シロップが濃い琥珀色になるのが特徴です。
酸味が楽しめる青梅のシロップとは対照的に、酸味が少なく梅の甘い香りが楽しめるため、小さなお子さまでも飲みやすいでしょう。
梅シロップをつくったあとは、デザート感覚で梅の実を食べることもできます。ただし、完熟梅は実が崩れやすいため、ボトルに入れるときやシロップを混ぜる際は、丁寧に扱いましょう。
➂梅ジャム
完熟梅で梅ジャムを上手くつくるコツは、「煮る前に一度冷凍する」ことです。冷凍した梅は、繊維が壊れやすく煮る時間を短縮できます。
梅ジャムの甘さを活かしたい方は、砂糖の種類をてんさい糖にするのがおすすめです。てんさい糖は優しい風味が特徴的で、梅ジャムの甘味を引き立ててくれるでしょう。
梅ジャムは、ヨーグルトに加えたりパンに塗ったりとさまざまな味わい方が楽しめ、小さなお子さまも美味しく召し上がれます。
➃梅のコンポート
梅をデザート感覚で食べたい方は、コンポートにしてみてはいかがでしょうか。コンポートにした梅はそのまま食べても美味しく、ゼリーに入れて冷やして食べるのもおすすめです。
ただし、コンポートは一週間ほど寝かせてから食べましょう。寝かせる時間が短いと、酸味が強い場合があります。
⑤梅の甘露煮
手間がかかるため、少し贅沢な大人向けの一品です。
梅の甘露煮は、煮崩れを防ぐ為に一度冷凍させるのがポイントです。また、かき混ぜる際はゆっくりと梅に当たらないよう注意しましょう。
グツグツと沸騰させると梅の皮がシワになります。梅のエキスが出ないよう弱火でゆっくりと煮詰めるのがおすすめです。
完熟梅を加工すると得られるメリット
さまざまな完熟梅の食べ方をご紹介しましたが、完熟梅でつくるからこそ得られるメリットを改めてご紹介します。
- フルーティーな甘さが楽しめる
- 完熟させる時間を短縮できる
フルーティーな甘さが楽しめる
完熟梅でつくる加工品は、どれもフルーティーな甘い香りとまろやかな味に仕上がります。酸味の爽やかさが特徴的な青梅と対照的に、十分に熟された完熟梅は、日数が経つにつれて甘味が増していきます。
そのため、さっぱりとした後味よりも甘味の際立つ梅が好きな方には、完熟梅を活用した梅シロップや梅酒などがおすすめです。
完熟させる時間を短縮できる
梅干しづくりでは、完熟梅を使えば仕込みが短期間で済ませられるのも嬉しいメリットです。
柔らかい梅干しづくりに青梅を使用する際は、完熟させるために数日梅を置いておかなければなりません。梅を仕込む前に、完熟させる工程が必要になります。
完熟梅は購入時点ですでに完熟しており、実は十分柔らかい状態です。少し黄色が薄い完熟梅は、1日から2日置く必要がありますが、青梅よりも短い日数で済むでしょう。
梅干しの美味しさの秘訣は実の熟し加減ともいわれているため、完熟している梅を使って美味しい梅の加工品を手作りしてみましょう。
完熟梅をアレンジする際の注意点
梅の甘い香りとまろやかな味を堪能できる完熟梅ですが、アレンジをする際は以下の点に注意しましょう。注意点を事前に把握しておけば、失敗を防げるかもしれません。
- 実が崩れやすい
- 購入後は早めに加工する
- 発酵しやすい
実が崩れやすい
完熟している状態の梅は、実が崩れやすいため注意が必要です。
青梅は実に硬さが残っており、梅シロップなどに活用しても実が綺麗に保たれます。しかし、完熟梅を使って梅シロップなどをつくる場合は、実が熟しているところからさらに加工をしていくため、青梅に比べて形が綺麗に残りにくく、扱いが難しいです。
そのため、かき混ぜたり煮詰めたりする際は丁寧に扱いましょう。梅の丸い形をしっかりと残したい、実がつぶれるのは避けたいと考える方には、青梅でつくる方がおすすめかもしれません。
購入後は早めに加工する
完熟梅を購入したら、なるべく早めに加工するのがおすすめです。
完熟梅は、購入時点ですでに食べごろを迎えているものもあります。塩を多く使う梅干しなどにアレンジすれば塩の殺菌作用や紫蘇の防腐効果で腐りにくくなりますが、完熟状態の梅は、そのままにしておくと時間の経過とともに悪くなっていきます。
実が茶色く変色する、腐敗臭がするなど異変を感じたら、傷みが進んだ証拠です。梅はデリケートな食材のため、購入したら早めに加工するとよいでしょう。
発酵しやすい
完熟梅は、発酵しやすいのも特徴の1つです。
熟した梅は青梅に比べて糖度が高く、発酵を進める酵母にとって良好な環境です。そのため、容器を殺菌したり梅を綺麗に洗ったりしても、完熟梅を使うと発酵する可能性があります。
梅の発酵が進むとシロップの酸味や苦味、アルコール臭が強まります。食べられないわけではありませんが、風味に影響が出てくるため発酵はできるだけ避けたいところです。
梅が発酵しているか見極めるには、梅を漬けている液の状態を確認してみましょう。小さな泡がプクプクと見られたら、発酵している証拠です。
完熟梅は冷凍して食べても美味しい
冷凍機能を上手く活用すれば、完熟梅のフルーティーな甘さを最大限に味わえます。冷凍して食べるメリットは、主に以下のとおりです。
- 梅エキスが抽出されやすくなる
- カビや腐敗を防ぐ
- 発酵しにくくなる
梅の果肉は冷凍することで細胞が壊れるため、梅エキスがよく抽出されます。そのため梅シロップをつくる際は、冷凍梅を使うと時間短縮になります。
また、加工時間が短くなればカビが発生したり腐敗したりするリスクも防げるのが嬉しいポイント。シロップにもよく漬かり、より梅の濃厚な香りが楽しめます。
さらに、冷凍梅を使えば発酵が進みにくくなり、泡立たずに加工することができます。購入した完熟梅を冷凍するのはもちろん、冷凍された梅を使うのも手段の1つです。
美味しくておすすめの完熟梅ならプラムレディ
完熟梅はそのまま食べても美味しいですが、梅干しや梅シロップなどにアレンジすることで、より完熟梅の甘酸っぱい香りが堪能できます。アク抜きが不要で青梅よりも工程が少なく済みますが、実が柔らかいため強くかき混ぜず丁寧に扱いましょう。
美味しい完熟梅を使って梅の加工を楽しみたい方には、プラムレディの完熟梅がおすすめです。高級品種として名高い和歌山県のみなべ町で採れた南高梅は、肉厚で柔らかな果肉と一口噛むごとに広がるフルーティーな甘さが人気の秘密です。
完熟梅だけでなく梅のさまざまな商品も楽しめるため、ご自宅用やギフトにぜひご活用ください。