皆さんは、梅干しの保存にどのような容器を使っていますか?
梅干しを保存する容器はどのような素材でも良いというわけではありません。
梅干しに適した容器を選ばないと、品質に影響を与え、おいしく食べられない可能性があります。
本記事では、梅干しを漬ける時や保存する時におすすめの容器をご紹介します。
梅干し容器に適した素材はもちろん、向かない素材や選び方のポイントまで詳しく解説しますので、最後までご覧ください。
梅干しの保存におすすめの容器4選
梅干しは長期保存することが前提ですから、梅干しの味を変質させない容器が好ましいです。
ここでは、梅干しを保存するのにおすすめの容器を4種類ご紹介します。
- 陶器の壺
- ガラス瓶
- ジップロック
- ホーロー容器
以下でそれぞれの特徴を解説します。
①陶器の壺|ニオイや色が移らず温度の影響を受けにくい
昔ながらの陶器の壺は、色やにおいが付着しにくいため、梅干しの容器に適しています。
中でも、梅干し用容器として売られている「かめ」が使いやすいです。
陶器の壺は縦に長い形のものが多いため、梅干しを漬ける容器としても活用できます。
周囲の温度の影響を受けにくいメリットもあるため、梅干しの常温保存におすすめです。
気温が高い時期など、冷蔵庫で保存をしたい方は、小さな壺を買うのもよいです。
梅干し用の容器というと地味な印象を受けがちですが、最近では、おしゃれなデザインのものも売られています。
梅干しの保存だけでなく、漬物や味噌を作る容器として用いることもできます。
家庭で自家製食材の味を楽しみたい方は、梅干し容器に陶器の壺を選ぶのがベストです。
②ガラスビン|中が見やすく管理が簡単
梅干しを保存する容器にガラス製の瓶を選ぶと、中身が見やすく梅干しの管理が簡単です。
100均やホームセンターなど身近な店舗で購入できますし、大型サイズの瓶なら梅干しを漬ける時にも使えます。
ゴムパッキンの付いた蓋付きタイプのガラス瓶なら、密閉性が高くて安心です。
耐熱ガラスの素材でできた製品も多いため、殺菌消毒がしやすい点もメリットになります。
また、梅干しの取り出しやすさや洗いやすさを考えると、広口タイプのガラス瓶もおすすめです。
ガラス瓶を梅干しの入れ物として使う時は、割らないよう取り扱いには十分注意してください。
③ジップロック|少量保存におすすめ
市販の梅干しを少量のみ保存したい方にはジップロックもおすすめです。
好きな量の梅干しを入れて密封しておけるため、鮮度が落ちずに済みます。
また、ジップロックであれば、万が一色や匂いがついても、使い捨てのため気を遣う必要がありません。価格が安価なため、必要な時に気軽に購入できるのも大きなメリットです。
漬けた梅干しを持ち歩きたい時などに、移し替える容器として使えて便利です。
陶器の壺やガラス瓶に比べて場所を取らないため、冷蔵庫の空きスペースを有効活用できます。
ただし、気温の変化に影響されやすい点や、長期間の保存には向かない点には注意が必要です。
④ホーロー容器|おしゃれなデザインが多く酸や塩分に強い
ホーロー(琺瑯)とは、鉄やアルミなど金属素材の表面にガラス質の釉薬を焼き付けたものです。
ホーロー容器は陶器よりも酸や塩分に強い性質をもちます。
梅干しを長期間入れておいても傷みにくい点や、陶器と同じく色やにおいが付着しにくい点がメリットです。
おしゃれなデザインが多く、色も白が基本となるため、清潔感があるのもポイントです。
広口タイプや持ち手付きのものもあり、梅干しを漬ける容器にも使えます。
ただし、梅干しを保存する際は、塩分濃度によってホーロー容器の表面が錆びる可能性があります。ホーローは傷がつくと、金属部分からサビが発生しやすくなるのです。
梅干しをホーロー容器に入れてから、1年程度を目安に移し替えするようにしてください。
梅干しの保存方法について、より詳細に知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
参考:梅干しの保存方法は?冷蔵庫保存は腐るって本当?保存に適した入れ物を紹介
梅干しの保存に向かない保存容器3つ
梅干しは酸や塩分を含む食材ですから、これらの成分に弱い容器は梅干しの保存に向きません。
ここでは、梅干しの保存に適さない容器を3種類ご紹介します。
- 金属容器
- 食品用でない壺や容器
- プラスチックの容器
以下でそれぞれの特徴や梅干し用容器に向かない理由を解説します。
①金属容器|錆が発生する
梅干しを保存するのに、金属製の容器は使ってはいけません。
なぜなら、梅干しを金属容器に入れると、梅に含まれる酸が金属を溶かし、錆が発生するためです。
スチール製の容器はもちろん、ステンレス製の容器もNGです。
同じ理由から、梅干し作りに使う調理器具も金属製のものは避けてください。
塩漬けにする時の容器や食器なども、金属製以外のものが適しています。
②食品用でない壺や容器|衛生面に不安がある
食べ物である梅干しを保存するのに、食品用でない容器を使わないようにしてください。
例えば、インテリアや鑑賞用の壺や陶器製の小物入れなどが挙げられます。
陶器は粘土を主原料とし高温で焼き上げたもので、安全性は高いです。
しかし、食用品ではない容器には顔料が用いられていることがあります。
顔料には鉛などの化学物質が含まれ、梅の酸で溶けだす恐れがあります。
また、梅干しは保存食でありますが、傷んだり腐ったりする可能性もゼロではありません。
食品を安全に保存するためにも、容器は必ず食品用と記載されているものを選んでください。
③プラスチックの容器|ニオイや酸味が移ってしまう
プラスチック製の容器は梅干しを保存するのに向いていません。
プラスチック製の容器でも梅干しの保存自体は可能ですが、容器に色やニオイ、酸味などが移りやすいです。
耐熱温度によっては、煮沸消毒ができないという点もデメリットです。
そのため、梅干しの保存に使った容器は、他の食品の保存に使うのが難しくなります。
長期保存の場合、プラスチック表面のコーティングが溶け、梅干しに染み出してしまう可能性もあります。
コーティングに含まれる化学物質には、危険成分と呼ばれるものもあるため、注意が必要です。
梅干し保存容器を選ぶ5つのポイント
梅干しを保存する容器にも、向き不向きがあります。
おいしい梅干しを作るのに、作り方と同じくらい容器も重要です。
ここでは、梅干し保存容器を選ぶ時のポイントを5つご紹介します。
- 量で選ぶ
- 塩の量で選ぶ
- 保存方法で選ぶ
- 自作か市販品かで選ぶ
- 消毒のしやすさで選ぶ
数ある梅干し保存容器の中で、どの容器を選ぶか迷っている方は、5つのポイントを基準に選んでください。
①量で選ぶ|入れる量の1.5~1.8倍が目安
梅干しの容器を選ぶ時は、まず梅干しの量を確認するところから始めます。
容器の大きさは、保存する梅干しの量の1.5〜1.8倍の大きさを目安にしてください。
下記は梅干しを入れる容器の一例です。
- 梅干しの容量が1キロ⇒1.5~1.8リットルの容器
- 梅干しの容量が3キロ⇒4.5~5.4リットルの容器
- 梅干しの容量が10キロ⇒15~18リットルの容器
大量の梅干しを保存する場合は大きいサイズの容器を、少量を保存する場合は小さめサイズの容器を選ぶのが基本です。
②塩の量で選ぶ|減塩タイプは密封性の高い容器がベスト
適した保存容器は、梅干しの塩分量によっても異なります。塩分の少ない梅干しは保存が難しくなるためです。
昔ながらの酸っぱい梅干しは、塩分濃度が18〜20%程度あるため、保存期間が長くなります。
反対に、塩分濃度が10%以下の梅干しは保存期間が短く、空気や湿気などが原因で酵母が繁殖する可能性があります。
特にハチミツ梅干しや減塩タイプの梅干しなどを保存する容器は、密閉性が高いものがベストです。
塩分濃度が高い梅干しの場合は、ある程度密閉性に余裕を持たせても構いません。
③保存方法で選ぶ|冷蔵か常温かで容器をチョイスしよう
梅干しを冷蔵保存するか、それとも常温保存するかでも容器の選び方が異なります。
市販の梅干しの保存方法は、容器の裏面に記載されている保存方法を参考にしてください。
また、梅干しを冷蔵庫で保存するなら、小容量のかさばらない容器がおすすめです。
一方、梅干しを手作りする場合は、冷暗所に保存することになります。一度にたくさん作り、自家製梅干しを保存するなら、大容量の容器がおすすめです。
④自作か市販品かで選ぶ|漬け込み~保存まで行うなら長期保存できるものを
梅干しを自作し、漬け込みから保存まで行う場合、市販品の保存とは異なる容器が必要です。
特に長期間保存する場合は、梅干しを漬けておいても色やニオイが移らない容器をおすすめします。
梅干しが梅酢にしっかりと漬かるよう、縦長の容器を選ぶのもポイントです。
常温で梅干しを長期保存するため、日光や温度の影響を受けにくい容器を選ぶと良いです。
例えば、梅干しを漬ける容器として、陶器やホーローは向いていますが、プラスチックのタッパーは向きません。
市販品の梅干しの場合、すぐに食べるのであればガラス瓶やジップロックでも問題ありません。
⑤消毒のしやすさで選ぶ|耐熱性なら熱湯消毒が可能
定期的に梅干しの入れ替えを行うなら、熱湯消毒しやすい容器がおすすめです。
陶器の壺やホーロー製の容器は洗いやすく、熱湯消毒できる点でも梅干し保存に適しています。
特に長期的に容器を使用する大容量のものなら、抗菌処理がしてあるものを選ぶと良いです。
また、ガラス製の容器は耐熱性があり熱湯消毒が可能ですが、温度差に弱い特徴があります。ガラス容器にいきなりお湯をかけると割れることがあります。
容器に熱湯をかける際は、ぬるま湯で慣らしてから熱湯消毒するようにしてください。
梅干しの容器保存|あると便利な道具
梅干しを保存する時は、容器のほかにあると便利なものがいくつかあります。
深めの容器に保存した場合には、長めの菜箸を用意しておくと便利です。
浅い容器の場合には、短めの箸か金属製ではないトングを用意するようにしてください。
梅干しに触れる道具に金属製のものを使うのはNGです。
梅の酸で錆びることがないように、木製や竹製の道具を使用する必要があります。
また、食事用に使っている箸で梅干しを掴むと、雑菌が繁殖する可能性があるため避けなければなりません。
梅干しを出し入れする時は、清潔な箸やトングを使用してください。
梅干しの保存容器を使うときの注意点2つ
梅干しの容器にベストなものを選んでも、使い方を間違えばせっかくの梅干しが台無しになってしまいます。
梅干しを長持ちさせるためにも、保存容器の正しい使い方を知っておいてください。
ここでは、梅干しの保存容器を使うときの注意点を2つご紹介します。
- 水分が付かないようにする
- 密封し保存性を高める
以下でそれぞれの具体的な内容を解説します。
①水分が付かないようにする
保存容器を使う際には、保存容器に水分が付かないように注意してください。
市販の味のついた梅干しは塩分が低いことが多いため殺菌効果が低くなっています。
そこに水分が付着するなど局所的に殺菌効果が弱まると、酵母が発生しやすくなるのです。
水分が付くタイミングとしては以下の2つです。
- 食事中にお箸で梅を取るとき
- 容器に移し替えるタイミング
特に梅干しを保存する際には、必ず汁気を切っておくことが大切です。
特に保存時に汁気が多く残っているとカビが発生する可能性があるため、注意が必要です。
②密封をしっかり行い保存性を高める
梅干しを保存する時は、しっかりと密閉を行うのも大切です。
梅干しが乾燥してしまうと、表面に塩が出てパサついた食感になってしまいます。
特に、乾燥しやすい冷蔵保存の場合は注意が必要です。
果肉の柔らかさをしっかり保つためにも、容器は慎重に選ぶようにします。
梅干しが空気に触れるとカビの原因にもなるため、容器に空気が入らないか細心の注意を払ってください。
また、密閉性を高めるために、容器の上からキッチン用のラップを巻くのもおすすめです。
もし、梅にカビが発生した場合は、カビの生えた梅だけをすくって捨ててください。
カビを予防する方法として、梅干しを漬ける前に、容器や梅に焼酎やアルコールを吹きかけておくと良いです。
まとめ|ぴったり合った保存容器で梅干しを長持ちさせよう
梅干しを漬ける時や保存する時の容器は、素材や大きさなどさまざまなポイントを踏まえて選ぶ必要があります。
市販の梅干しを保存する時はもちろん、自家製の梅干しを漬ける時は用途にぴったり合った保存容器を使ってください。
梅干しに適した容器を選ぶことは、梅干しの味を保持したり長持ちさせたりするために非常に重要です。この機会に、梅干しの保存容器を購入してください。
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