梅干しとうなぎを一緒に食べたらダメな理由は何ですか？食べ合わせのウソ・ホントを徹底解説

2025.06.24

「梅干しとうなぎは一緒に食べてはいけない」——そう言われて育った人も多いのでは？でも、それって本当にダメ？実はこの食べ合わせ、“お腹に悪い”というより“贅沢すぎる”からNGとされたという説も。江戸時代、人々の胃袋よりお財布を守るための知恵だったとか。とはいえ、うなぎのこってり脂と梅干しのキュッとした酸味、現代の栄養学ではむしろ相性抜群!?

この記事では「梅干しとうなぎ」食べ合わせのウソ・ホントを、美味しく、そしてちょっぴりマニアックに解き明かします！

梅干しとうなぎの食べ合わせ【実は迷信】栄養学・医学的にも問題なし！

梅干しのクエン酸とうなぎのビタミンB群がタッグを組めば、まさに夏の最強コンビ！相乗効果で、疲れた体を内側からグイッと元気にしてくれます。
かつて「胃に悪い」なんて言われたのが信じられない、実は理にかなった組み合わせなんです。

疲労回復・夏バテ防止

梅干しの酸っぱさの正体、クエン酸には疲労物質“乳酸”を分解して体外に排出する働きがあります。そして、うなぎに豊富に含まれるビタミンB1は、糖質をエネルギーに変える際に不可欠な栄養素。この2つが一緒になると、夏のだる～い疲れにWパンチ！

「梅干しとうなぎは食べ合わせが悪い」なんて話は、むしろこの効果を隠していたのでは？と言いたくなってしまいます。

江戸時代の人も驚くのでは。土用の丑の日には、冷房で冷えた身体と疲れた心を、このコンビでリフレッシュ！

代謝効率の上昇

「梅干しとうなぎ」が体にいい理由は、実は代謝アップ効果にもあります。クエン酸は“クエン酸回路”というエネルギー代謝の要を活性化させる役割を果たし、脂質や糖質の代謝をスムーズに進めてくれます。一方、うなぎのビタミンB2やB6は、脂肪やタンパク質の代謝に関わる縁の下の力持ち。つまり、脂を摂っても太りにくく、効率よく“燃える”体作りをサポートしてくれるんです。

夏のダイエット中にうなぎ？その罪悪感、梅干しがさっぱり洗い流してくれます！

消化促進

「脂っこいうなぎと酸っぱい梅干しじゃ、胃がびっくりするんじゃ…？」そんな心配、現代栄養学には通用しません。梅干しの酸味は唾液や胃液の分泌を促進し、消化をスムーズにする役割を持っています。特に脂質の多い食材には、この“下準備”が効果的。さらに、うなぎに含まれるEPAやDHAは腸内環境の改善にもひと役買ってくれるので、まさに「消化に優しい脂」と言っても過言ではありません。「梅干しとうなぎ」は胃腸にやさしい、ちょっと意外なデトックスペアなのです。

根拠のない「迷信」が生まれた背景

「梅干しとうなぎは一緒に食べると身体に悪い」とされてきた背景には、単なる迷信以上の“食の文化的事情”があったようです。科学的根拠こそ乏しいものの、どれも昔の人の生活や健康への深い配慮が垣間見えます。さっそく、その背景をひも解いてみましょう。

ぜいたくへの戒め説

うなぎは昔から“高級食材の代表格”。そんなうなぎに、梅干しという貴重な保存食を合わせるなんて…それは贅沢の極み！というわけで、「梅干しとうなぎの食べ合わせは体に悪い」として、庶民に贅沢を控えさせる方便として使われていたという説が有力です。栄養面というより、財布と道徳を守る食の知恵。まさに“食育”の走りかも？

過食戒め説

うなぎは脂がのっていて食欲をそそる一品。そこに梅干しの酸味が加われば、さらにご飯が進みすぎてしまう…！つまり、「梅干しとうなぎは危険」説の背景には、「ついつい食べすぎちゃうから気をつけて！」という“腹八分目”のすすめがあったと考えられます。今で言う「ドカ食い防止アラート」。控えめこそ美徳という日本の美意識、ここにも健在です。

食中毒予防説

冷蔵庫なんてない時代、夏場のうなぎは傷みやすい要注意食材。そこに梅干しの強い酸味が合わさると、傷んだうなぎの風味を誤魔化して食べてしまう可能性がありました。つまり「梅干しとうなぎは一緒に食べるな！」は、食中毒を未然に防ぐための警鐘でもあったのです。安全第一の、命を守る“おばあちゃんの知恵袋”ですね。

栄養消失または胃腸負担説

かつては「酸と脂の組み合わせは胃に負担がかかる」と考えられており、「栄養を打ち消し合うのでは？」といった誤解も広がっていました。現代の栄養学ではむしろ好相性とされる「梅干しとうなぎ」ですが、当時の感覚では“お腹がビックリする”ように感じられたのかもしれません。体調を崩しやすい時代だからこその、リスク回避型の知恵だったのです。

食に敏感だった、昔の人の知恵に脱帽！

こうして見ると、「梅干しとうなぎを一緒に食べるな」はただの迷信ではなく、当時の人々が食材と体調、そして季節に真剣に向き合っていた証。根拠が弱くても、「大切な人の健康を守るために編み出された“口伝の栄養学”」だったのかもしれません。今だからこそ、その背景を味わうように理解したいですね。

他にもある「悪い食べ合わせ」についても学ぼう

「梅干しとうなぎ」の食べ合わせが迷信だったように、昔から“NG”とされてきたコンビは他にもいろいろ。でも実は、それぞれに“言われる理由”があるんです。
ちょっと怖くて、でもためになる。
そんな「食の都市伝説」を見てみましょう！

すいかと天ぷら

夏の風物詩・すいかと、揚げたての天ぷら。
この組み合わせは「お腹を壊す」とよく言われます。理由は、すいかの冷え＋天ぷらの油分で胃腸が大混乱するから。まるで“氷水を飲んだ直後に熱々ラーメンを流し込む”ようなものなんですって。冷え性の人や胃腸の弱い人には確かに要注意。「梅干しとうなぎ」よりも、体調に直撃する組み合わせかもしれません。

蟹と柿

「蟹を食ったら柿は食うな」。
これ、どちらも身体を冷やす性質を持つため、組み合わせ次第では腹痛・下痢などを招くと言われてきました。特に冬の蟹に、秋の冷やした柿なんて、もう冷え冷えコンボ。古くからの養生訓では「冷えは万病のもと」、まさにその教訓の現れ。「梅干しとうなぎ」と同じく、食材の性質を知る大切さを教えてくれる組み合わせです。

きゅうりとトマト

サラダの鉄板コンビ、実は栄養学的にはちょっとクセモノ。きゅうりに含まれるアスコルビナーゼという酵素が、トマトのビタミンCを壊してしまうんです。つまり、せっかくの美肌成分が水の泡に…!?ただし、火を通す・酢やレモン汁をかけるなどで酵素の働きを抑えれば問題なし。「梅干しとうなぎ」同様、“知っていれば怖くない”知恵ですね！

ベーコンとほうれん草

洋食界の黄金ペアにも、まさかの落とし穴？ベーコンに含まれる亜硝酸塩と、ほうれん草の硝酸塩が反応すると、発がん性物質のニトロソアミンが発生する可能性があると言われています。とはいえ、日常的に食べる分にはリスクは低く、食べ過ぎなければ問題なし。「梅干しとうなぎ」もそうでしたが、正しく知って適度に食べることがカギなんです。