紀州で育まれた南高梅と伝統の味 | 梅干し・特産品の通販

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春を象徴する花といえば、何でしょう。

「桜」は、お花見や入学・卒業式に華を添える花として、「梅」は古より尊ばれ、松や竹と並ぶ縁起の良い花として、「桃」は「桃の節句」で知られるように厄除けし節句を祝う花として、季節の行事に彩りを添えています。

とはいえ、梅・桜・桃はいずれも花姿がよく似ており開花時期も重なるため、「これは何の花だろう?」と迷ってしまうことがあるかもしれません。実はこの3つの花は、それぞれに明確な特徴があり、ポイントを押さえれば見分けるのは難しくありません。

今回は、春を彩る代表的な花である梅・桜・桃の特徴と、見分けるためのポイント、さらには梅の花見スポットをご紹介します!


【梅・桜・桃】の見分け方は?

春になると、日本各地で美しく咲き誇る梅・桜・桃の花。一見似ているこれらの花ですが、それぞれに特徴があり、見分けるポイントも明確に存在します。

梅と桜と桃の見分け方は?

梅・桜・桃はすべてバラ科の植物で、見た目がよく似ています。しかし、以下のようなポイントで見分けることができます。

花の付き方:梅は花が枝にくっつくように咲き、桜は花柄(かへい)という軸が長く伸びて咲きます。桃はその中間で、短い花柄があります。

つぼみの形:梅は丸くてふっくらしたつぼみ、桜は少し細長い形、桃はとがり気味のつぼみをしています。

枝ぶり:梅はゴツゴツした枝に咲き、桜は滑らかな枝。桃の枝は細くてややしなやかです。


花の形や枝・幹・葉の違い

梅:花びらは丸く、先端が丸みを帯びています。葉が花より後に出てくるのが特徴。枝は太くてゴツゴツした印象です。

桜:花びらの先が少し割れている(ハート型のような形)が多く、ふんわりとした印象。花と葉が同時に出る品種もあれば、花の後に葉が出るものもあります。

桃:花びらは先がとがっていて細長く、桜よりも濃いピンク色が特徴。花と葉が同時に出てくることが多いです。

ウェザーニュースより画像引用

花の咲く時期の違い

開花時期は見分けるための大きなヒントです。

梅:2月中旬〜3月下旬

最も早く咲き、寒さが残る時期に春の訪れを告げます。

桜:3月下旬〜4月上旬
地域差はありますが、春本番の代名詞として咲きます。

桃:3月下旬〜4月中旬
桜と時期が重なることもありますが、若干遅れて咲く傾向があります。


色と香りの違い

梅:白や淡いピンク、赤色の花が多く、芳香があります。特に「八重寒紅」など香りが強い品種も。

桜:主に白〜淡いピンクが多く、香りはほとんどありません。ただし一部品種(オオシマザクラなど)には香りがあります。

桃:濃いピンク色が多く、梅よりもやや強い色合い。香りは梅ほど強くありません。

剪定の仕方の違い

梅:樹形を整えるために、花後の春から初夏にかけて剪定するのが基本。夏以降の剪定は翌年の花芽を切ってしまう恐れがあります。

桜:基本的に剪定は最小限にとどめるべき。枝を切ると枯れやすく、病害虫にも弱いため、自然な形を活かすのがポイントです。

桃:実を収穫する目的ならば剪定は重要。実のなる枝を残しつつ、風通しと日当たりを良くするために整えます。

花言葉の違い

それぞれの花には、昔からの花言葉があります。

梅の花言葉:「高潔」「忍耐」「忠実」
寒い時期に咲くため、強さや品格を表す意味があります。

桜の花言葉:「精神美」「優美な女性」「儚い美しさ」
日本人にとって特別な花であり、春の象徴としても有名です。

桃の花言葉:「気立ての良さ」「天下無敵」「長寿」
古くから魔除けや縁起物としても親しまれています。


桜・梅・桃と似ている杏の花

見分けが難しいもう一つの花が「杏(あんず)」です。杏もバラ科で、梅や桃と非常に似た花を咲かせます。主な違いは以下の通りです。

  • 花は梅に近いが、開花時期は梅より少し遅め(3月中旬〜下旬)。

  • 花の色は白〜薄ピンクで、やや大きめ。

  • 香りはほとんどなく、樹形や葉の形は桃に似ています。

杏もまた春の訪れを知らせる美しい花ですが、果実としての利用が多いため、庭木としてはやや珍しい存在です。

梅・桜・桃は、見た目が似ているものの、「咲く時期」「花の形」「枝のつき方」「香り」などを観察することで、しっかりと見分けることができます。それぞれの花には個性があり、春の風景に彩りを与えてくれます。ぜひお花見の際には、ただ「きれい」と眺めるだけでなく、どの花なのかを見分けて楽しんでみてください。

梅の開花時期と全国の梅の名所を教えて!

梅は春の訪れを告げる花として親しまれ、桜よりも一足早く咲き始めます。品種や地域によって差はありますが、例年1月下旬から3月頃にかけて見頃を迎えます。ここでは、梅の開花時期とともに、日本各地の有名な梅の名所をご紹介します。

地域

梅の見頃

代表的名所

北海道

5月上旬~中旬

平岡公園

東北

3月中旬~4月上旬

盛岡、福島、仙台など

関東

2月上旬~3月中旬

偕楽園、越生梅林、秋間梅林

中部

2月下旬~3月下旬

熱海梅園、修善寺、知多・佐布里

近畿

2月中旬~3月中旬

南部梅林、月ヶ瀬、大阪城公園

中国

2月中旬~3月中旬

防府天満宮、縮景園

四国

2月上旬~3月上旬

南楽園、白鳥神社

九州

2月上旬~中旬

太宰府天満宮、八代城跡


梅の名所【北海道】

平岡公園(札幌市)

北海道最大級の梅林。6.5haの敷地に約1200本の梅が植えられており、紅梅と白梅のコントラストが見事です。梅林は歩道が整備されたなだらかな丘に広がり、開花シーズンになると一面に梅の香りが漂います。梅の花が、まるでピンクや真っ白のじゅうたんのように咲き誇り、家族連れや年配の方でも気軽に散策を楽しめる環境が整っています。

開花時期は5月上旬から中旬で、札幌では桜と梅がほぼ同時期に見頃を迎えます。

梅の名所【東北】

盛岡城跡公園(岩手県盛岡市)

盛岡城跡公園は日本100名城にも選定されており、東北地方では数少ない梅の名所の一つで、梅の花と石垣の取り合せがなんとも印象的。本数は少なめですが、豊後梅、しだれ梅、白梅など、約100本の梅が植えられています。

盛岡城址公園は桜の名所としても有名ですが、梅の時期は比較的観光客が少なく、落ち着いた雰囲気の中で観梅できるのも魅力のひとつです。また、園内には盛岡藩主・南部家にゆかりのある史跡や碑が点在しており、歴史散策と観梅を同時に楽しめるスポットとして、地元の人々に親しまれています。

梅は例年3月下旬から4月上旬にかけて開花しますが、本州でも比較的遅い時期に咲く梅として知られ、長い冬を越えた盛岡に春の訪れを告げる存在となっています。

梅の名所【中部地方】

熱海梅園(静岡県熱海市)

熱海梅園は「日本一早咲きの梅園」として知られ、例年1月上旬から開花が始まります(ただし、冬至梅は早ければ11月上旬に開花が確認されています)。園内には約60品種・470本以上の梅が植えられており、早咲き・中咲き・遅咲きの梅が順に花を咲かせるため、長ければ2か月以上にわたって観梅を楽しめるのが大きな魅力です。

また、句碑や足湯、もみじ林などもあり、文学や温泉文化と結びついた観梅体験が楽しめるのも熱海梅園ならではでしょう。

梅の名所【中国地方】

防府天満宮(山口県防府市)

日本で最初に創建された天満宮とされる防府天満宮(ほうふてんまんぐう)。境内には約1,100本の梅の木が植えられています。学問の神・菅原道真公を祀る神社として、全国から参拝客が訪れる名所であり、梅の名所としても古くから親しまれてきました。梅の見頃は例年2月中旬から3月上旬にかけて。白梅や紅梅が境内を彩り、荘厳な社殿と梅の花が織りなす風景は風情に満ちています。
開花時期には「梅まつり」も開催され、雅楽の奉納やお茶会などが行われ、伝統と季節感を楽しめる催しが揃います。信仰と自然美が調和したこの梅林は、梅の花見とともに心静かなひとときを過ごせる、格式あるスポットとして多くの人々に愛されています。

梅の名所【四国地方】

南楽園(愛媛県宇和島市)

南楽園(なんらくえん)は、四国最大級の日本庭園として知られ、園内には梅をはじめとする四季折々の花が咲く名所です。特に2月中旬から3月上旬にかけては、園内の梅林で約160本の梅が見頃を迎え、白梅・紅梅・淡紅梅などが庭園の景観に彩りを添えます。梅の木は園内の数か所に分散して植えられており、池や築山、石橋といった日本庭園の要素と調和するように咲き誇るのが特徴です。
南楽園の梅林は、梅だけでなく、風情ある庭園美と一緒に楽しめる点が大きな魅力。華やかさというよりは、落ち着いた雰囲気の中でゆっくりと自然と文化の調和を味わえる花見スポットとして知られています。


梅の名所【九州地方】

太宰府天満宮(福岡県太宰府市)

太宰府天満宮は、学問の神様・菅原道真公を祀る全国天満宮の総本宮であり、梅の名所としても非常に有名です。境内には約200種・約6,000本もの梅の木が植えられており、1月上旬から咲き始め、2月中旬〜3月上旬にかけて見頃を迎えます。九州では最も早く春を告げる花として、多くの参拝者や観梅客で賑わいます。

特に有名なのが、ご本殿の右側に咲く「飛梅(とびうめ)」。これは、道真公が都から太宰府に左遷された際、慕っていた梅の木が彼を追って一夜にして飛んできたという伝説に由来し、現在も大切に守られています。飛梅はおおよそ境内で最も早く咲く梅の一つですが、梅の品種が豊富で、白梅・紅梅・絞り咲きなどさまざまな花が次々に開花し、長い期間観賞できるのも魅力です。

例年1月下旬〜3月中旬に開催される「梅まつり」では、神楽や梅を使った限定の御守り・お菓子なども登場し、信仰・風景・味覚が一体となった観梅体験が楽しめます。

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梅・桜・桃はいずれも春を彩る美しい花ですが、それぞれに異なる魅力や特徴があります。花の形や香り、咲く時期の違いを知ることで、春の花々をより深く楽しむことができるでしょう。本記事でご紹介した観梅スポットに足を運んで、季節の移ろいを感じてみてください。

そして……!

梅のお花見には、ぜひプラムレディの「甘い干し梅」をお供にどうぞ。紀州産南高梅を使った「甘い干し梅」は一粒一粒丁寧に種をとっているのでお子様にも安心の干し梅です。個包装されているので衛生的で持ち運びも便利。口寂しさでついつい飴やガムなどのお菓子を手にとってしまう方、健康的なおやつを探している方にピッタリの商品です♪

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