【手軽でおいしい】お家でできるカリカリ梅の作り方！アレンジレシピも

2025.05.27

カリカリ梅──その名前の通り、カリッとした食感がたまらない日本の伝統的な梅漬けです。実は、このカリカリ感は梅の果肉を固める独自の技術があってこそ。市販のものもいいけれど、自宅で作れば塩加減や硬さを自分好みに調整できるのが最大の魅力です。手間も意外と少なく、季節の楽しみとして気軽にチャレンジできます。

この記事では、基本の作り方はもちろん、保存のコツやアレンジ法まで徹底解説。あなたも今日からカリカリ梅マスター！

Contents

よくある質問から作り方のポイントを学ぼう！
カリカリ梅の漬け方
カリカリ梅のアレンジレシピ
カリカリ梅を作るなら「紀州南高梅」でさらにおいしく！

よくある質問から作り方のポイントを学ぼう！

硬い梅を使う

カリカリ梅作りには、しっかりと硬さのある青梅がベスト。柔らかい梅だと、漬け込むうちに崩れやすくなり、カリッとした食感が楽しめません。硬い梅は収穫時期の見極めが重要ですが、皮がピンと張っていて実がずっしりしているものを選びましょう。硬さがカリカリ食感の秘訣なんです！

傷がついている実は取り除くのがベター

深い傷や、ぶつかって窪んだような斑紋のある梅はカビや腐敗の原因になりやすいので、漬け込む前にしっかりチェックしましょう。傷んだ実を放置すると、全体の梅に悪影響が出ることも。ちょっと厳しい選別ですが、おいしく安全に仕上げるための大切なステップです。梅選びはカリカリ梅成功の第一歩！

水気をしっかり切る

洗った後の梅は、水気を完全に切るのが重要。余分な水分はカビの発生や発酵を促し、風味の劣化につながります。キッチンペーパーや布巾で丁寧に拭き取り、しっかり乾燥させるのがポイント。じつはここを怠るとカリカリ梅作りが一気に難しくなるので、抜かりなく！

アルコール（焼酎）で道具を消毒する

カリカリ梅を漬ける容器や道具は、焼酎などのアルコールで消毒すると衛生的。梅に余計な菌が入るのを防ぎ、カビを抑制する効果があります。家庭の焼酎でOKなので、わざわざ消毒用アルコールを買う必要はなし。衛生管理もおいしさの秘訣ですよ！

精製塩は使わないほうがいい？

精製塩は化学的に純度を高めた塩で、カリカリ梅作りには不向き。自然塩や粗塩に比べてミネラルが少なく、発酵や味わいに深みが出にくいんです。梅の旨みを引き立てるには、天然塩を選びたいところ。塩の種類が美味しさを左右する、実はとても繊細な世界なんですね。

卵の殻は使ったほうがいい？

カリカリ梅に卵の殻を入れるのは昔ながらの知恵。殻のカルシウムが漬け汁の酸を和らげ、梅の柔らかさをコントロールすると言われています。ただし、衛生面には注意し、よく洗って煮沸消毒してから使いましょう。実は、卵の殻を使わなくてもカリカリ梅は作れますが、伝統の味を楽しみたい方にはおすすめのワザです。

カリカリ梅の漬け方

カリカリ梅作りに欠かせない基本の材料はとてもシンプル。前述したように、初心者には硬めの青梅がベストです。硬い梅は漬け込んでも果肉が崩れにくく、カリッとした食感を楽しめます。塩は粗塩か自然塩を使うのが◎。精製塩は純度が高すぎて、旨味が削がれることもあるので避けるのがおすすめです。

その他、梅の傷みを防ぐための焼酎や、卵の殻を加えると、食感アップや発酵のコントロールに役立ちます。砂糖や酢を加えれば、はちみつ梅のような甘酸っぱい味わいにもできます。

材料

青梅（硬めのもの）…1kg
粗塩（または自然塩）…150g〜200g（梅の15〜20%程度）
焼酎（消毒用）…適量
卵の殻（洗って乾燥させたもの）またはにがり…適量（卵の殻なら2〜3個分）
砂糖（お好みで）…大さじ2〜3
酢（お好みで）…大さじ2

下準備・作り方・保存方法

青梅はよく洗い、傷や黒ずみがあるものは取り除く。
梅の水気をしっかり切る（キッチンペーパーで拭くと◎）。
容器や道具を焼酎で消毒し、清潔に保つ。
容器に梅を一層敷き、その上に塩をまぶす。
梅と塩を交互に重ねていく。
卵の殻（またはにがり*）を加える。
お好みで砂糖や酢を加え、味を調整する。
重石をして涼しい場所で漬け込む（2週間〜1ヶ月が目安）。
梅酢が上がってきたら、そのまま熟成を続ける。
漬けあがったら密閉容器に移し、冷蔵庫で保存。長期保存は冷凍も可能。

*卵の殻はにがりで代用できる！

昔ながらのカリカリ梅作りには卵の殻がよく使われます。これは卵殻に含まれるカルシウムが梅の酸味をやわらげ、食感をカリカリにする効果があるためです。ただし、衛生面を気にする場合や卵アレルギーが心配な場合は、にがり（豆腐を固める成分でミネラル豊富）で代用できます。にがりを少量加えることで、同じく食感をカリッとさせつつ、梅の発酵を穏やかにコントロールできます。

にがりは薬局や自然食品店で購入可能で、使い方も簡単。塩と一緒に混ぜて漬けるだけでOK。安全で手軽な代替品として、現代のカリカリ梅作りに重宝されています。