甘くない梅酒でダイエットを応援!砂糖なしでも失敗しない梅酒の作り方を学ぼう
「梅酒は好きなんだけど、ダイエット中で糖質は控えたい」
「実家の梅酒は、ちょっと私には甘すぎて…」
そんな “梅酒大好き!でも、ちょっと甘さが気になる” 方向けに、今日は甘くない梅酒作りのコツを解説していきます。
元が甘くない梅酒なら、後からはちみつやきび砂糖など入れ、自分好みの味わいや甘さに調整することができますね。梅酒の楽しみ方のバリエーションが増え、たくさんの方に梅酒を楽しんでいただけるとうれしいです!
Contents
基本の梅酒の作り方をおさらい
まずは、基本の梅酒の作り方をおさらいしましょう!また、梅酒作りにまつわるFAQもご紹介しますので、一度予習をしてから梅酒作りに挑戦してみてください。基本的には「腐敗を防ぐ」ための段取りが大切です。
梅酒の作り方
材料
- 青梅:約1kg
※完熟梅よりも、青梅の方が失敗しにくくおすすめです。 - ホワイトリカー:約1.8L(梅と同量程度)
- 砂糖:500g〜1kg(お好みの甘さで調整)
- 保存瓶:消毒済みでしっかり乾燥させたもの
- 竹串・キッチンペーパー:ヘタ取りや水気ふき取りに使用
手順
- 梅の下ごしらえ
青梅はやさしく洗い、竹串などでヘタを取り除きます。傷つけないように丁寧に扱いましょう。洗った後はキッチンペーパーでしっかりと水気を拭き取ります。
※水分が残っているとカビの原因になるので、ここは丁寧に。
- 保存瓶の準備
瓶に水分や雑菌が残っていると失敗のもと。熱湯やアルコールでしっかり消毒し、完全に乾かしておきましょう。
- 梅を瓶に詰める
梅を保存瓶に入れていきます。隙間ができすぎないように、重ねるように詰めてください。
- 砂糖を加える
砂糖を梅の上から加えます。瓶を軽く振って砂糖を全体に行き渡らせましょう。
- ホワイトリカーを注ぐ
ホワイトリカーを瓶に注ぎます。梅と砂糖がしっかり浸かるように、全体を覆うように注ぐのがポイントです。
- 密封して保存
蓋をしっかり閉めたら、直射日光の当たらない冷暗所で保存します。気温の変化が少ない場所がおすすめです。1ヶ月に1回程度、砂糖が均一に溶けるよう瓶をやさしく振ってあげましょう。
飲み頃は?
早ければ3ヶ月〜半年ほどで飲めますが、1年ほど熟成させるとよりまろやかな味わいになります。お好みのタイミングで味見して、楽しんでみてください。
おいしい梅酒作りのFAQ
Q:梅酒作りに適した梅の熟度は?
A:梅酒作りには青梅と完熟梅のどちらも使えます。青梅は酸味が強く爽やかな味わい、完熟梅は甘みと香りが濃厚で、組み合わせるとバランスの良い梅酒に仕上がるとも言えます。
初心者は青梅を使うのがベターです。実が潰れやすく、濁ったり発酵過多になってしまったりするので、青梅の方が失敗がありません。また、完熟梅を使う際には、熟しすぎて柔らかい梅だと雑菌が繁殖しやすいので、触って弾力のあるものを選ぶようにしましょう。
Q:ホワイトリカー以外のお酒でも作れる?
A:ホワイトリカー以外でも、焼酎やブランデー、日本酒で梅酒を作れます。アルコール度数が低いと抽出に時間はかかりますが、まろやかで風味豊かに仕上がります。ワインや泡盛を使った変わり梅酒も昔から作られており、アルコールの種類で梅酒の味わいが大きく変わります。初心者は度数が高く、クセのないお酒で基本の梅酒作りに挑戦すると、失敗が少なく安心です。
Q:梅の実がシワシワになったけど大丈夫?
A:梅酒に入れた梅がシワシワになっても、ほとんどの場合は問題ありません。これはアルコールに漬かり、梅の実から水分が抜けるために起こる現象です。つまり、梅のエキスがしっかりとアルコールに溶け出した証拠とも言えます。少々、見栄えは悪いかもしれませんが、成熟の証としてじっくり優しく見守ってあげてください。
※変なにおいや白カビが出た場合は、残念ながら腐敗進行中。廃棄してください。
Q:梅が浮いているけど大丈夫?
A:瓶の中で浮いている梅があっても基本的には心配無用。アルコールより比重が軽い梅が液面に出るだけで、抽出や保存に支障はありません。ただ、浮いている梅は酸素に触れているので長期保存したい方は、沈むよう瓶を軽く揺らしてみましょう。
Q:どんな砂糖が良い?ー砂糖の量の目安を教えて!
A:梅酒に使う砂糖は氷砂糖が一般的ですが、グラニュー糖や黒糖でもおいしく仕上がります。ただし、砂糖を減らすとカロリーは抑えられますが、発酵のリスクは高くなる点には注意が必要です。目安として梅1kgに対し、砂糖は700g〜800gが一般的ですが、甘さ控えめにしたい場合は500g程度、しっかり甘さを出したい場合は1kgと覚えておくと良いでしょう。
甘くない梅酒を作りたい方向けー失敗しない梅酒の作り方
ここからは、今日の本題でもある「甘くない梅酒」を作りたい方向けに、豆知識をご紹介します。甘くない=砂糖不使用の梅酒を作るとしても、基本の梅酒と材料と手順は変わりませんが、失敗しないためのいくつかのポイントがあります。要点をおさえて、自分好みの梅酒を作ってみましょう!
そもそも、梅酒作りになぜ砂糖を入れるのか?
梅酒作りに砂糖を加えるのには、いくつかの重要な理由があります。
まず一つは、砂糖の持つ「浸透圧」の力によって、梅の実の中に含まれる水分や香り成分、酸味などのエキスが引き出されやすくなることです。砂糖があることで、アルコールだけでは溶け出しにくい成分までじっくりと抽出され、梅ならではの芳醇な風味が梅酒に移っていきます。
また、砂糖は味のバランスを整える役割も果たします。梅とアルコールだけでは酸味が際立ってしまい、尖った味になりがちですが、砂糖を加えることでまろやかな甘みとコクが生まれ、飲みやすく仕上がります。とくに青梅を使った場合は、砂糖による甘みがあることで、酸味との調和が取れ、飲みやすくなるのです。
さらに、砂糖には保存性を高める効果もあります。高濃度の糖分は雑菌の繁殖を抑えるため、梅酒の品質を安定させ、長期保存や熟成にも適した状態を保つ助けになります。
ポイント
「浸透圧」「酸味の中和」「保存性」の観点から砂糖が必要
度数の高いアルコールを使おう
前述したように、梅酒作りに砂糖を加えるのには保存性を高めるという重要な役割があるからです。でも「ダイエット中で糖類を控えたい」方や「そもそも甘いお酒が苦手」な方にとっては、砂糖不使用の梅酒が欲しいものです。
梅酒を作るのに砂糖ゼロもしくは砂糖を控えるなら、アルコール度数が高いお酒を使うことを推奨します。なぜなら、製造過程で梅から流れ出た水分が増えるため、アルコール度数が薄まり腐敗リスクが上がってしまうからです。もし、砂糖不使用の梅酒を作るなら、アルコール度数の強いお酒を準備しましょう。梅酒作りでよく使われるホワイトリカーのアルコール度数は35度程度ですから、砂糖なしの梅酒を作るのには向いていません。
ポイント
砂糖不使用の分「45度〜50度(の通常より強め)のお酒」を推奨
冷凍させた梅を使ってみて
砂糖を使わない梅酒作りに挑戦する場合は、ぜひ冷凍梅を使いましょう。
冷凍梅を使うメリットは、梅に含まれる成分の抽出を早められること。梅を一度冷凍することで、実の細胞膜が壊れやすくなり、梅の香りや酸味やうまみといった成分がアルコールへとスムーズに染み出し、短期間でも風味豊かな梅酒に仕上がるのです。※砂糖不使用の場合は成分抽出のため、半年後以降を飲み頃の目安としてください。
また、梅の収穫時期を逃した場合でも、冷凍保存しておけばいつでも好きなタイミングで梅仕事に取り掛かれるのも良いですよね。
さらに、冷凍することでアクも抜けやすくなり、えぐみの少ないクリアな味に仕上がる点もポイントです。
ポイント
「冷凍梅」を使い砂糖不使用の分、エキス抽出をフォロー
紀州南高梅の完熟梅と青梅を贅沢に使用した二段仕込み製法の梅酒【梅樹園オリジナル梅酒「B」】はいかが?
梅酒作りにおける砂糖の重要性を学んだところで、最後に紀州南高梅の完熟梅と青梅を贅沢に使用した二段仕込み製法の梅酒【梅樹園オリジナル梅酒「B」】をご紹介します♪
「梅樹園オリジナル梅酒『B』」は、梅本来の味わいを最大限に引き出すことにこだわった本格梅酒です。使用したのは、最高級品種の紀州南高梅と純度の高い砂糖とアルコールのみ。香料などの添加物は一切使用していません。また、従来の梅酒とは違い、砂糖を減らして漬け込むことで完熟梅がもつ自然な甘さが感じられます。
ギリギリまで熟した完熟梅の芳醇な香りと甘味、青梅のすっきりとした酸味との絶妙な調和をぜひ楽しんでください!梅酒好き、大切な方へのプレゼントとしても喜んでいただけますよ。