紀州で育まれた南高梅と伝統の味 | 梅干し・特産品の通販

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「塩梅(あんばい)」という言葉、どこかで一度は聞いたことがあるのではないでしょうか? 料理の味の加減を表すときによく使われますが、実はこの言葉、なかなか奥が深いんです。

もともと「塩梅(あんばい)」は、塩と梅酢という昔ながらの調味料を使った味付けの具合を表す言葉でした。それが時を経て、料理だけでなく、体調や物事の具合全般を表すようになったのです。

さらに、雅楽の世界では、篳篥(ひちりき)という笛の演奏技法のひとつとしても「塩梅」という言葉が使われています。音の繊細なコントロールを意味するのですね。

こうして見てみると、「塩梅」はただの味の話にとどまらず、日本の文化や感覚に深く根づいた言葉だとわかります。今回は「梅」と縁のある「塩梅(あんばい)」のお話です。


まずは「塩梅」の意味を辞書で確認しよう

「塩梅」とは

「塩梅(あんばい)」とは、もともと“塩”と“梅酢”を使って味を整えていた時代に生まれた言葉です。広辞苑を見てみると、第一義には「塩と梅酢で調味すること。また、その味加減」とあり、まさに料理の“ちょうどいい”味のバランスを意味しています。そこから転じて、体調や物事の具合を表す言葉としても使われるようになりました。「今日の調子はいい塩梅だね」なんて言い回し、聞いたことありませんか? 実は、塩と梅に由来する、奥深くも味わい深い日本語なのです。

ちょうど良い「塩梅」の目安とは

「ちょうど良い塩梅」って、実は塩分濃度のバランスに大きく左右されます。たとえば、汁物なら0.7%、主菜の肉や魚は1%が目安。薄すぎても味気ないし、濃すぎても健康が心配。だからこそ「塩梅」が大切なんですね。塩味は料理の主張ではなく、素材を引き立てる脇役。美味しさも健康も欲張るなら、毎日の食卓で“良い塩梅”を探してみましょう。

なぜ「塩」と「梅」なのか、謎に迫る!

「塩梅」の語源とは?

ー最古の調味料と言われている「梅酢」

実は「酢」といえば米酢や黒酢よりも先に使われていたのが「梅酢」だったって、ご存知でしたか?塩で漬けた梅から自然と染み出す液体、それが梅酢。まだ酢の製造技術が発達していなかった古代において、梅酢は貴重な天然の調味料でした。料理に塩気と酸味を与えるこの梅酢は、まさに万能の「味付け要員」。塩と梅酢のバランスで料理を仕上げる——この感覚が「塩梅(えんばい)」の語源となり、やがて「あんばい」と転じていったのです。


ー由来・語源を漢字の成り立ち、日本での用法から解説!

「塩梅」は漢字を見るとまさに“塩”と“梅”ですが、元々の読みは「えんばい」でした。そこに後から中国由来の「按排(あんばい)」という言葉が加わり、意味が似ていることから混ざって現在の「あんばい」と読まれるように。つまり「塩梅」は、料理の塩加減から転じて“ものごとの具合”を表すようになった日本独自の進化形なんです。調味料のバランスが整うように、生活のバランスも「良い塩梅」でいたいものですね。

「塩梅」論争に終止符!

ー「塩梅」は方言なのか

「あんばいって、おばあちゃんがよく言ってたけど、あれって方言?」と思った方、ご安心を。実は「塩梅」は、れっきとした全国共通語です。とはいえ、東北や関西などの一部地域では特によく使われる傾向があり、「あの味、ええ塩梅やわ~」といった表現が日常的です。方言っぽく感じるのは、現代の若者世代ではあまり使わないという“世代ギャップ”のせいかも。古風に見えて、実は語彙力アップに使える便利語なんです。

ー「えんばい」という読み方が存在する?

辞書をめくると、確かに「塩梅(えんばい)」という読み方も載っています。これは本来の古い読み方。中世から近世にかけてはこの「えんばい」が主流で、そこに中国語の「按排(あんはい)」由来の「あんばい」が混ざり、現在の形になりました。つまり「塩梅」は、時代と言語がミックスされた“ハイブリッド語”。ちなみに今でも、地域によっては「えんばい」と言うお年寄りもいるんです。言葉の進化って、まさに良い塩梅ですね!


【例文つき】「塩梅」の使い方を知ろう

「塩梅」はビジネスシーンでも使える言葉!

「塩梅」は、実はビジネスシーンでも使える“渋カッコいい”日本語です。たとえば「このあたりで引くのがいい塩梅かと存じます」なんて言えば、交渉上手なデキる人の印象に。「絶妙なバランス感覚」を表す言葉なので、進捗報告や会議でも「プロジェクトの進行は良い塩梅です」といった使い方が可能。かたすぎず、くだけすぎず、程よいニュアンスを伝えられるのが魅力です。まさに、言葉遣いの“味付け”を整える調味料ですね。

言い換え表現(類語)を知る

「塩梅」は便利な言葉ですが、場面によっては他の表現も使いこなしたいもの。たとえば「バランス」「加減」「具合」「按配(あんばい)」「頃合い」「ちょうどいいところ」などが言い換えに使えます。「話のタイミングを見計らってちょうど良い按配で入る」や「味のバランスが取れていてちょうどいい」といった具合に、用途に合わせて言い換えると表現力がアップ! 言葉の“塩梅”を整える力、鍛えてみませんか?

例文を覚えて使ってみよう

実際に使ってみるのが上達の近道。まずは日常会話から。「このカレー、いい塩梅だね!」で料理の味をほめるも良し、「ちょっと疲れ気味だけど、まあまあいい塩梅かな」で体調を表現するのも◎。ビジネスでは「その案、コストと効果の塩梅がちょうどいいですね」と言えば、スマートな印象に。あとは飲み会で「今日は飲みすぎず、いい塩梅で終わったね」とまとめられたら完璧。使えば使うほど、語彙の引き出しも味わい深くなります。

あなたが好きな梅干しは? —良い「塩梅」の梅干しを食べよう!


さて、ここまで「塩梅(あんばい)」という言葉の奥深さについて掘り下げてきましたが、最後は少し話を「梅干し」に戻しましょう。なにせ、“塩”と“梅”が語源なのですから。

最近の梅干しは、まさに現代人の舌に合わせた「いい塩梅」なものが増えています。たとえば、しょっぱさ控えめでまろやかな味わいが人気の【うす塩(塩分7%)】は、毎日食べても飽きのこない優しい味。塩分を気にする方にぴったりです。

甘みが加わった【はちみつ梅(塩分7%)】は、甘じょっぱさの絶妙なバランスでお子さまから大人まで大人気。おやつ感覚で楽しめるのもうれしいポイントです。

薬草のあまちゃづるを使った【あまちゃづる(塩分10%)】は、伝統の味わいと健康志向が共存。昔ながらのしっかりとした塩味で、体調を整えたい時にもおすすめです。

そして、パンチの効いた本格派が好きな方には、塩辛い&酸っぱい味わいを楽しめる【おばあちゃん家(塩分20%)】がイチオシ。昔ながらの日本の味を懐かしみたい方はぜひ。

どれもプラムレディのこだわりの逸品ばかり。気になる味はぜひプラムレディのオンラインショップでチェックしてみてください。あなたの好みの「良い塩梅」がきっと見つかりますよ。

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