紀州で育まれた南高梅と伝統の味 | 梅干し・特産品の通販

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春の訪れとともにふわりと漂う梅の香り……。庭先や公園で梅の花を見上げながら「この実、後でおいしく食べられるのかな?」なんて考えたことはありませんか。

実は、梅には「花を楽しむための品種」と「実をおいしく食べるための品種」があるんです。今回は、意外と知られていない梅の品種の違いから、初心者でも失敗しない収穫のコツ、そして手作り梅仕事の楽しみ方までを、たっぷりお届けします。

梅のある暮らしを、もっと身近に、もっとおいしく楽しむためのガイドブックとして、ぜひ最後までじっくりとお楽しみください!


梅って食用の梅とそうじゃない梅があるって知ってた?

梅はバラ科サクラ属の植物ですが、その活用目的によって大きく2つのグループに分けられます。それが「花梅(はなうめ)」と「実梅(みうめ)」です。

観賞用の梅の品種(花梅)

花梅は、文字通り「花を美しく愛でる」ために品種改良されたグループ。江戸時代から園芸文化として親しまれ、現在では300種類以上もの品種が存在しています。

花梅の特徴

最大の特徴は、その圧倒的な華やかさです。花びらが重なり合う「八重咲き」や、1本の木に赤と白の花が混ざって咲く「源平咲き(思いのまま)」など、芸術的な美しさがあります。また、花の香りも実梅より強い傾向にあり、庭木や盆栽として愛されています。

代表的な系統と品種

野梅(やばい)系

梅の原種に近く、枝が細く、非常に強い香りが特徴です。清楚な白い花や淡い紅色の花が多く「冬至(とうじ)」や「紅筆(べにふで)」などが有名。

緋梅(ひばい)系

枝の内部(髄)まで赤いといわれるほど、鮮やかな紅色の花を咲かせます。「鹿児島紅(かごしまべに)」は、その濃い赤色で庭の主役になります。

豊後(ぶんご)系

梅とアンズが自然に交配してできたグループ。花が大きく、淡いピンク色の「豊後」などは見応え抜群です。

実はどうなの?

野梅系と豊後系の品種は実梅としても活躍します。一方で、緋梅系は実はならないわけではありませんが、実そのものが小さく、大きな種が詰まっていて果肉が薄いことが多いようです。また、酸味やえぐみが非常に強いため、食用には向かないことがほとんど。緋梅系の花梅はあくまでも“目と鼻で楽しむ芸術品”として愛でるのが一番です。

食用の梅の品種(実梅)

一方、私たちが「おいしい!」といただくのが実梅です。こちらは「いかに大きく、果肉を厚く、種を小さくするか」を追求して進化してきました。ここでは、絶対に覚えておきたい主要品種+αをご紹介します!

これぞ定番!有名どころ

南高梅(なんこううめ)

和歌山県産の最高級ブランド。皮が薄くて果肉がとろけるように柔らかく、完熟すると桃のような甘い香りがします。梅干しにすると右に出るものはいません。

白加賀(しらかが)

江戸時代から続く、東日本でNO.1のシェアを誇る品種。実が大きく、果肉が緻密でしっかりしているのが特徴。梅酒や梅シロップにすると透明感のある上品な味わいに仕上がります。

小梅(竜峡小梅など)

お弁当の定番。小さいながらもしっかりとした果肉があり、カリカリ梅を作るなら、このしっかりした肉質の小梅がベストです。

もっと知りたい!こだわり派のための品種リスト

紅さし(べにさし)

福井県特産の希少種。熟すとポッと赤みがさす美しい梅です。アミノ酸が豊富で、梅干しにすると非常にまろやかでコクのある味わいになります。

鶯宿(おうしゅく)

「鶯が宿る」という風流な名を持つ歴史ある品種。実が非常に硬いため、キリッとした酸味の梅酒や、煮詰めて作る梅エキスに加工するのに向いています。

織姫(おりひめ)

群馬県生まれの早生品種。収穫時期が早く、皮が柔らかいのが特徴。小ぶりで可愛らしい梅干しが作れるため、家庭用として人気です。

豊後(ぶんご)

アンズとの交配種で、とにかくサイズがデカい!寒さに強く、主に東北などで栽培されます。果肉がたっぷりあるので、梅ジャムやシロップにするとフルーティーな味わいに。

甲州最小(こうしゅうさいしょう)

小梅界のエース。種が小さく食べやすいので、自家製のカリカリ梅を作りたいならこの品種を探してみてください。

剣先(けんさき)

実の先端がピンと尖っているのが特徴。福井県などで作られ、梅酒にすると独特の力強いコクが出ます。

玉英(ぎょくえい)

白加賀と並ぶ優良品種。果肉が厚く、梅干しにも梅酒にも使える「万能選手」です。

白加賀や玉英は、梅酒にした後も実が崩れにくいので、最後に梅酒の実を食べるのが楽しみ!という方には特におすすめの品種です。また、南高梅は皮がとっても薄いので、優しく扱ってあげるのが、梅干しをきれいに仕上げるコツです。


梅の実を収穫するにはどんな手順があるの?

ここで「自分の家で梅を収穫してみたい!」という憧れを形にするための、具体的な育て方と収穫のステップを解説します。1年を通して、大切に、大切に育てましょう。

植え付け

苗木を植えるのは、木が眠っている12月〜3月上旬がベスト。葉っぱが落ちて休眠しているこの時期なら、植え付けの際のダメージを最小限に抑えられます。春になって芽が動き出す前に、新しい居場所に馴染ませてあげましょう。

梅は太陽が大好きなので、日当たりと水はけの良い場所を選んであげて。また、水はけが悪いと根腐れの原因になります。もし庭の土が粘土質なら、少し土を盛り上げて高畝(たかうね)にしてから植えてあげると、梅の木がのびのびと育ちますよ。

自家不結実性について

梅は自分自身の花粉では実をつけにくい性質(自家不結実性)がある品種が多いので、相性の良い別の品種を隣に植えてあげると、受粉がスムーズになり実の付きがぐんと良くなります。

たとえば、南高梅を植えるなら、花粉が多い小梅(竜峡小梅など)や、受粉樹として優秀な花梅を近くに植えるのが定石です。最近では一粒でも実がつく自家結実性のある品種(甲州最小など)もありますが、やはり別品種があった方が収穫量は格段にアップします。

剪定(せんてい)

「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」という言葉がある通り、梅は剪定が命!梅は放っておくと枝が伸び放題になり、実に栄養がいかなくなってしまうんです。

冬季剪定(12〜1月)

【ガッツリ強剪定!】 木が眠っているこの時期に、太い枝を整理したり、枝を短く切り戻したりして「骨格」を整えます。翌年の実のために、栄養を集中させる大事なメンテナンスです。

夏季剪定(6〜7月)

【軽く整える弱剪定】 勢いよく上に伸びすぎる「徒長枝(とちょうし)」を間引き、木の内側まで日光が届くようにします。夏に光をたっぷり浴びせることで、来年の花芽がしっかり育ちますよ。

土作りと水やりがポイント

土作りは『美味しい実を作るための土台作り』、水やりは『実を立派に育てるための仕上げ』です。

1. 土作り(寒肥)について

「寒肥(かんごえ)」は、梅栽培において非常に重要です。

12月〜2月の寒い時期に肥料をあげておくと、春に木が目覚めたとき、すぐに根から栄養を吸収して勢いよく花を咲かせ、実を結ぶことができます。有機質肥料(油かすや鶏糞など)を使うことで、ゆっくりと土を肥やし、微生物の豊かな「体力の高い土」になります。

2. 水やり(4月〜5月)について

ここは「実梅」を育てる上で、見落としがちなポイントです。

春〜初夏は梅の実が急激に肥大する肥大期です。ここで乾燥させてしまうと、木が「自分を守るために実を捨てよう」と判断してしまい、収穫前の実がポロポロ落ちる(生理落果)が起きてしまいます。雨が降らない日が続いたら、バケツ一杯分くらいの水を根元にたっぷりとあげましょう。この時期に、しっかり水をもらった梅は、果肉が驚くほどジューシーでふっくらと仕上がりますよ。

実の収穫

収穫のタイミングは、何を作りたいかで決まります。ただし、仮に青梅の時期に収穫しても追熟すればOK。

青梅(5月下旬〜6月上旬):実がまだ緑色でカチカチに硬い状態。梅酒や梅シロップ、カリカリ梅を狙うならこの時期。

完熟梅(6月中旬〜下旬): 黄色く色づき、桃のような甘い香りがしてきた状態。梅干しや梅ジャム、コンポートにするならこのタイミングが最高です。

収穫後のしたごしらえ

収穫したら、鮮度が落ちる前に作業すると良いでしょう。

アク抜き

青梅はたっぷりの水に2〜4時間浸して、アクを抜きます。成熟前の青い実には強い渋味やエグ味、苦味成分が含まれているからです。完熟梅は、熟す過程で自然と渋味やエグ味が抜けていくため、水に漬けるアク抜き作業は原則不要です。

※青梅の苦味成分アミグダリンは、シアン化合物(自然毒)の元となる成分で、未熟な種や果肉に含まれます。ただし、アミグダリンは加工の過程(漬け込みや加熱)で分解されるので過度に心配する必要はありません。アク抜きをすることで同時にエグ味も取れ、スッキリとした味わいになります。

乾燥

水分が残っていると、保存中にカビの原因になります。一粒ずつ丁寧にやさしく清潔な布巾で拭き上げましょう。

ヘタ取り

竹串を使って、ポロッとヘタ(ホシ)を取り除きます。傷つけないように優しく扱うのが、仕上がりを綺麗にするコツ。また、ヘタを取ってからアク抜きすると、ヘタの跡から水が入り込み、実が水っぽくなったり傷んだりする原因になるので順序的には、「アク抜き → 水気を拭き取る(乾燥) → ヘタ取り」がベスト。


梅の実はどんなものに加工されるの?

収穫したばかりの梅の実は、実はそのままパクりと食べることはできません。でも、ひと手間加えるだけで、驚くほど多彩な姿に変身してくれるんです!「ご飯のお供」という枠を超えて、甘~いデザートから、夜のリラックスタイムに欠かせないお酒まで、梅のポテンシャルはまさに無限大。ここでは、定番からちょっと意外な活用法まで、幅広くご紹介しますね!

梅干し:日本人のソウルフード!

完熟した梅を塩で漬け込み、夏の太陽の下で土用干しをして仕上げる、まさに梅仕事の集大成です。お日様のパワーをたっぷり浴びた梅干しは、風味も保存性もバッチリ! 最近では、塩分控えめに作ってから、はちみつを加えてマイルドに仕上げるなど、自分好みの味を追求する“マイ梅干し”作りも大人気です。

梅酒:育てる楽しみ、飲む喜び

青梅、氷砂糖、そしてホワイトリカーを瓶に詰めるだけ。作業自体はとってもカンタンですが、ここからが大人の自由研究の始まりです!半年、1年と寝かせるうちに、色が透き通った琥珀色に変わり、角が取れてまろやか〜な味わいに。「今年はブランデーで漬けてみようかな?」「黒糖を使ってみようかな?」なんて、毎年のアレンジが止まらなくなっちゃいます。

梅シロップ:家族みんなが笑顔になる魔法の液

お酒が苦手な方やお子様がいる家庭で、圧倒的な支持を得るのがこれ!お好みの砂糖と梅を交互に重ねるだけで、数日もすればキラキラ輝く黄金色のエキスが溢れ出します。キンキンに冷えた炭酸水で割って自家製梅スカッシュにすれば、蒸し暑い夏の疲れも一気に吹き飛んじゃいます。

梅エキス(梅肉エキス):超凝縮!おばあちゃんの知恵袋

青梅をすりおろして絞った汁を、ひたすらコトコト煮詰めて作る“真っ黒なペースト”が梅エキスです。一粒からほんの少ししか取れない、まさに梅のダイヤモンド。とっても酸っぱく慣れないうちはびっくりするかもしれませんが、古くからお腹の調子を整える「家庭の常備薬」として愛されてきました。これがないと落ち着かない!という熱狂的なファンも多いんですよ。

梅ジャム:とろ〜り甘酸っぱい贅沢デザート

熟して少し柔らかくなった梅はジャムにするのが大正解!コトコト煮詰めれば、鮮やかな黄金色のジャムが完成します。パンに塗るのはもちろんですが、実はバニラアイスやヨーグルトに添えると、まるでお店で出てくるような高級感あふれるデザートに早変わりします。

梅の甘露煮:キラキラ輝く初夏の宝石

青梅をシロップで優しくコトコト煮た一品は、見た目もキラキラしていてまさに「食べる宝石」。冷蔵庫でキンキンに冷やしてシロップごと食べれば、お口の中で爽やかな酸味がじゅわ〜っと広がって、夏の暑さもどこかへ飛んでいってしまいます!

梅醤油・梅ポン酢:いつもの食卓がパッと華やぐ万能選手

作り方は驚くほどカンタン。醤油に梅の実をポンと漬け込むだけで、梅の香りが移った絶品調味料になるんです。冷奴や冷しゃぶ、サラダにかければ、食欲がない日でもついついご飯が進んでしまう「魔法の隠し味」になります。

梅味噌:お肉にも野菜にも!こっくり美味しい万能ダレ

お味噌、砂糖、梅を混ぜて作る「梅味噌」は、一度作ると手放せなくなる美味しさです。野菜スティックにディップしたり、焼き魚に添えたりするのはもちろん、実はお肉をこの梅味噌に漬け込んでから焼くと、お肉が柔らかくなって最高のご馳走になるんですよー!


梅の実をさまざまな方法で楽しもう(まとめ)

日本の四季を感じさせてくれる梅。花を愛で、実を育て、収穫して加工する。その一連の流れは、忙しい日常に“丁寧な暮らし”の喜びを運んでくれます。自分で一から育てるのは大変かもしれませんが、梅仕事の楽しさは誰でもすぐに味わえます。

また、梅は加工方法ひとつで、主役にも名脇役にもなってくれる頼もしい存在です。「今年はどの梅で何を作ろうかな?」と、カレンダーを見ながら作戦を立てる時間すら、最高に贅沢な梅仕事のひとときです。

「さすがに梅の木なんて我が家にはないわ」という方は、インターネットで手軽に購入できますのでぜひご活用ください。お買い求めはこちらから。

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