紀州で育まれた南高梅と伝統の味 | 梅干し・特産品の通販

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梅の季節になると、「今年は、梅シロップ作りに挑戦してみたい!」という声が多く聞かれます。爽やかな酸味と自然な甘みがたまらない、夏にぴったりの自家製梅シロップ。炭酸水で割って楽しんだり、デザートのシロップとして重宝したり、長期保存ができ、アレンジも豊富で、子どもから大人まで楽しめるのが魅力です。

ところで、梅シロップはなぜ腐りにくいのか。その秘密、知っていますか?

実は、梅シロップならではの成分が微生物抑制、鮮度保持に一役買っているんです。一方で、異変が現れたときにそれが「発酵」なのか「腐敗」なのかを見分け、正しく対処できる知識は身につけておきたいもの。

この記事では、そんな梅シロップが腐らないと言われる理由と、発酵や腐敗が進んでしまった際の適切な対処法、失敗しない梅シロップ作りのFAQについて解説していきます。

梅シロップの作り方を紹介したサイトもご案内しますので、ぜひご家庭で梅シロップ作りに挑戦してみてくださいね♪
 

梅シロップが腐らない理由を教えて!

低pH・高濃度の砂糖が腐敗を防ぐ?!

梅シロップが腐りにくいのは、梅に含まれるクエン酸によって液体のpHが低く保たれ、雑菌が増えにくい環境になるためです。さらに砂糖をたっぷり加えることで浸透圧が高まり、微生物の活動が制限されます。加えて、梅に含まれるポリフェノールやビタミンCなどの抗酸化成分が酸化を防ぎ、風味や鮮度を守る役割も果たしています。ただし「腐らない」とはいっても、容器や道具を清潔に保ち、砂糖の分量を守って仕込むこと、完成後は冷蔵保存することが大切です。これらを守れば、梅シロップは長期間おいしく安心して楽しめます。

梅シロップが腐るとどうなる?その原因・対処法は?

白カビ・青カビが発生した場合

シロップの表面にふわふわと白い綿のようなものや、青緑の斑点が現れたら要注意。これは「酵母」ではなく、れっきとしたカビの侵入です。カビは見える部分をすくい取っても、目に見えない菌糸がシロップ全体に広がっているため、残念ながら再生は不可能。潔く廃棄するのが安全です。「もったいない…」と思うかもしれませんが、カビが生えたシロップは健康を損なうリスクの方が大きいのです。ちなみに江戸時代の保存食は塩や酢でカビを寄せ付けませんでした。現代人は冷蔵庫という強い味方があるのですから、未然に防ぐほうが賢明ですね。清潔な容器と十分な砂糖、そして低温保存――これがカビを寄せ付けない鉄則です。

白い膜や浮遊物が発生した場合

一方で、表面に薄い白い膜や細かい泡、にごりが出るケースは「発酵」。これは酵母菌の仕業で、すぐに捨てなくてもリカバリー可能です。対処法はいくつかあり、まずは酢や砂糖、はちみつを少量足して環境を酸性・高糖度に戻すこと。そして保存は常温から冷蔵庫へ、シフトチェンジ。さらに、梅の実を取り出し、シロップ自体を一度加熱すれば酵母はストップします。ほんのり発泡感が出て「梅サイダー風」になる場合もありますが、これは偶然の産物。発酵の力を借りた“副産物”を楽しむのも一興です。ただし飲み口がワイン化してきたら、お子様向けではなく大人専用に格上げですね。発酵は腐敗とは違う――ここを正しく見極めることが、梅シロップと長く付き合うコツです。


梅シロップを発酵させないための注意点をおさらいしよう

エキスを濁らせない

梅シロップが発酵に傾くと、液が白く濁ったり泡立ったりします。原因は雑菌や酵母の混入。これを防ぐには、まず「瓶の開閉を極力減らす」ことが重要です。人間にとっては空気の入れ替え、微生物にとっては“侵入チャンス”ですからね。さらに梅の実は必ずシロップに完全に浸すこと。空気に触れている部分は雑菌が繁殖しやすく、発酵やカビの温床になります。そして砂糖は惜しまずしっかりと。高糖度環境は微生物にとって砂漠のようなもの。梅エキスを澄んだまま保つ秘訣は「密閉・高糖度・完全浸漬」、この3点に尽きます。

実を乾いた布でよく拭き取る

梅の実を水洗いした後、そのまま仕込むのはNG。水分が残るとそこから雑菌やカビが繁殖しやすくなります。ポイントは「乾いた清潔な布でしっかり拭く」こと。昔ながらの梅仕事をする人は、ここで少し手間を惜しまないのが鉄則です。実をよく拭き取っておくと、シロップが濁りにくく、発酵のリスクも格段に減少します。ついでに小さな傷やヘタもチェックして取り除くとベター。こうした下準備は、料理でいう“火入れ前の下ごしらえ”と同じ。地味ですが、美しい透明感のあるシロップは、この「ひと拭き」の積み重ねから生まれるのです。

瓶や調理器具を殺菌する

どんなに梅や砂糖に気を配っても、仕込みに使う瓶や器具が雑菌まみれでは元も子もありません。煮沸や熱湯を回しかける、もしくはアルコールで拭き取るなど、しっかり殺菌しておきましょう。さらに大切なのは「仕込み後に余計に瓶を開けない」こと。開けるたびに空気中の菌が入り込み、せっかくの努力が台無しになります。昔の人は塩で保存、現代人は“殺菌+冷蔵庫”という強力タッグが使えるのですから、活用しない手はありません。清潔な器具と少ない開閉回数、そして十分な砂糖――この三拍子が揃えば、梅シロップはぐっと発酵しづらくなります。


失敗しない梅シロップ作りのFAQ

Q1:青梅と完熟梅、どちらが梅シロップ作りに向いている?

A:梅シロップ作りには青梅が一般的ですが、完熟梅でも作れます。青梅は固く酸味が強く、砂糖との相性が抜群。発酵や腐敗リスクも比較的少なく、透明感のあるシロップが作れます。一方、完熟梅は甘みが増して香りも濃厚ですが、果肉が柔らかく雑菌の繁殖リスクがやや高め。扱いには丁寧な下処理と冷蔵保存が必須です。豆知識として、江戸時代の漬物屋では「青梅は保存用、完熟梅は即席飲料用」と区別していたそう。選ぶ梅によって、味わいも安全性も微妙に変わる――これが梅シロップ作りの面白さです。

Q2:梅シロップを作った後の実の活用術は?

A:シロップ抽出後の梅の実、捨てるのはもったいない!そのまま食べると酸味と砂糖が程よく染み込み、ジャムやコンポートに最適です。小さく刻んでヨーグルトに混ぜても美味。さらに、お菓子やパンのフィリング、梅酒の追い足し素材としても活用できます。豆知識として、発酵が始まる前に冷凍保存しておくと、後で再利用しても風味が損なわれにくくなります。「廃棄ゼロ」を目指すなら、シロップだけでなく実の使い道も計画的に考えると、料理の幅がぐっと広がります。

Q3:砂糖(糖類)は何を使うのがおすすめ?

A:梅シロップにはグラニュー糖や上白糖、氷砂糖などさまざまな糖が使えます。氷砂糖はゆっくり溶けるので発酵リスクを抑えやすく、透明感のある仕上がりに。グラニュー糖は短期間で溶け、香りが強く出やすいのが特徴です。コクを出したい場合はてんさい糖や黒糖も選択肢。ポイントは「砂糖は惜しまずたっぷり使うこと」。糖度が高いほど微生物は活動できず、シロップの安全性と保存期間が伸びます。昔の保存食も同じ原理で、塩や糖を高濃度に使うことで長期保存していたのです。

Q4:冷凍梅を使う方法とメリットは?

A:冷凍梅は一度凍らせることで細胞壁が壊れ、解凍すると果汁がシロップに早く溶け出します。つまり、仕込み時間を短縮できるのが最大のメリットです。また、梅の実が柔らかくなるので砂糖との馴染みも良く、エキスの抽出率が高まります。ポイントは解凍後、しっかり水分を拭き取り、清潔な容器に入れること。さらに、冷凍しておくと収穫時期に関係なくシーズン外でも作れるので、気軽に梅シロップを楽しめます。「冷凍」というひと手間で、作業効率も味も両立できるのがうれしいポイントです。

併せて読みたい「簡単おいしい作り方&失敗しないコツを老舗梅干し屋が伝授!


梅シロップを作るなら最高級品種「紀州南高梅」がおすすめ

梅シロップ作りに挑戦するなら、美味しさを左右する素材選びがなによりも大切!

その中でも特におすすめしたいのが、果肉がたっぷり詰まり、香り高いことで知られる「紀州南高梅」です。梅の名産地・和歌山県で育まれたこの品種は、国内外から高い評価を受ける最高級ブランド。実がふっくらと大きく、皮は薄くてやわらかく、果汁も豊富。糖や酸との相性も抜群で、シロップにすると透明感のある美しい琥珀色に仕上がります。

プラムレディでは、自社農園で一粒ずつ丁寧に育てた南高梅を厳選してお届けしています。

梅シロップ作りは、シンプルな工程ながらも素材の良し悪しによる出来上がりの香りや風味に大きな差が出ます。冷たい炭酸水で割ったり、かき氷のシロップとして使ったり、ヨーグルトやドレッシングに加えても美味!家族みんなで楽しめる万能シロップです。

はじめて梅仕事をする方はもちろん、素材にこだわる上級者にもぜひ味わっていただきたい「紀州南高梅」の梅シロップ。この季節だけの贅沢な楽しみを、ぜひご家庭でも体験してみてください。

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