ホワイトリカー以外で作る極上手作り梅酒!ブランデー・ウイスキーなどおすすめ6選と酒税法の注意点
毎年初夏の梅仕事。「今年こそ手作り梅酒に挑戦しよう!」と思ったとき、レシピ本やネットでよく見かけるのがホワイトリカー(甲類焼酎)ですよね。でも、こんな風に感じたことはありませんか?
「ホワイトリカーで作る梅酒って、なんかアルコール臭が強くて苦手……」
「お店で飲むような、もっとコクがあって高級感のある梅酒をおうちで作りたい!」
実は、梅酒はホワイトリカー以外のベース酒を使っても作ることができるんです。ブランデーやウイスキー、ラム酒などを使うと、ホワイトリカーでは出せない驚くほど奥深い、極上の自分好み梅酒に仕上がります。
今回は、ホワイトリカー以外で仕込む梅酒の魅力から、おすすめのベース酒6選、失敗しないレシピ、そして知っておかないと法律違反になってしまう酒税法の大切なルールまで、わかりやすく解説していきますね。
Contents
ホワイトリカーじゃ物足りない!?他のお酒で仕込む梅酒の魅力とは?
そもそも「なぜ、手作り梅酒といえばホワイトリカーなのか」というと、癖や匂いがほとんどなく、梅の風味をストレートに引き出せるうえに、安価で失敗しにくいからです。でも、悪く言えば「無味無臭でアルコールの角が立ちやすい」というデメリットも。
ベースのお酒をブランデーやウイスキーなどに変えると、お酒そのものが持つ香りや樽の風味(コク)、甘みが梅の酸味と溶け合い、一口目から「お店の味だ……!」と感動するワンランク上の梅酒に育てることができるんです。
ホワイトリカー以外で大人気。おすすめのベース酒6選と味わいの特徴
「じゃあ具体的にどんなお酒を使えばいいの?」という方のために、梅酒づくりで人気のおすすめベース酒を6つピックアップしました。それぞれの特徴や選び方をチェックしてみましょう。
定番&最高級の仕上がり「ブランデー」
ホワイトリカー以外の代用酒として、ダントツ1番人気なのがブランデーです。
葡萄(ぶどう)から作られたブランデー特有のフルーティーで芳醇な香りと、まろやかな甘みが梅の酸味と相性抜群。アルコールの角が全くなく、漬けた直後からトロッとした高級感あふれる梅酒になります。「迷ったらまずブランデー!」と言切れるくらい失敗のない鉄板ベース酒です。
スモーキーで大人のロックが似合う「ウイスキー」
お酒好き・ウイスキー好きにぜひ試してほしいのがウイスキー仕込み。
ウイスキーの樽香(スモーキーで香ばしい香り)と梅の甘酸っぱさが重なり合い、甘さ控えめでキリッとした最高にクールな大人の梅酒になります。夜にじっくりロックで味わいたい方にぴったりです。
南国風の濃厚な甘みと香ばしさ「ダークラム」
さとうきびから作られるラム酒(特に色と香りが濃いダークラム)で作る梅酒は、まるで高級和菓子のような濃厚なコクが特徴。
カラメルのような香ばしい甘みがあるため、ロックはもちろん、ソーダ割りやミルク割りにしても絶品。デザート感覚で楽しめるリッチな味わいになります。
お米や麦の旨味が際立つ「本格焼酎(麦・米・芋)」
ホワイトリカー(無味無臭の甲類焼酎)ではなく、素材の風味が残る本格焼酎(乙類焼酎)を使うのも大アリです。以下にそれぞれの味わいの特徴を紹介します。
- 麦焼酎:香ばしくすっきりした味わいで、食事に最も合う組み合わせと言えば麦焼酎一択。
- 米焼酎:お米のまろやかな甘みと旨味が梅と馴染み、優しい和の風味を思わせる梅酒に。
- 芋焼酎:芋特有の華やかな香りとコクが梅と重なり、意外にも癖になるフルーティーさを感じられる一杯に。
ボタニカルで爽やかに仕上がる「ジン&ウォッカ」
- ジン:ボタニカル(ハーブやジュニパーベリー)の香気があるジンで作ると、驚くほどスッキリ爽やかなハーブ系梅酒に変身。夏の炭酸割りに最高です。
- ウォッカ:ホワイトリカー同様クリアな味わいですが、より純度が高く雑味が一切ないため、梅そのもののピュアな果実感を最大限に引き出してくれます。
昔ながらのまろやかさ「日本酒(※高アルコール原酒)」
日本酒で作る梅酒は、お米由来の自然な旨味とアミノ酸がたっぷり含まれていて、トロッとまろやかな優しい口当たりになります。
ただし!
日本酒を使う場合は法律上の注意点があるので、次の章を必ず確認してくださいね。
知らないと法律違反!?ホワイトリカー以外で作るときの「酒税法」のルール
手作り梅酒を楽しむ上で、絶対に知っておかなければいけないのが「酒税法」という日本の法律です。何の気なしに好みのお酒で漬けてしまうと、知らず知らずのうちに違法(密造酒扱い)になってしまう危険性があります。
【超重要】アルコール度数「20度以上」のお酒を使う
ご家庭で果実酒を作る場合、「アルコール度数が20度以上のお酒を使うこと」が法律(酒税法)で厳格に定められています。なぜかというと、度数が20度未満の低いお酒に梅や砂糖を入れると、容器内でアルコール発酵が進んでしまい「新しいお酒を勝手に製造した(密造)」とみなされてしまうからです。さらには、アルコール度数が低ければカビの発生など腐敗リスクも。
「アルコール度数が20度以上のお酒を使う」ということは、つまり「一般的な日本酒(度数15〜16度)、ワイン(度数12〜14度)、ハイボールなど度数の低いお酒を使って梅酒を作ることはできない」ということです。また、日本酒で梅酒を作りたい場合は、スーパーや酒屋さんの梅酒コーナーに売っている「梅酒用(果実酒用)日本酒(度数20度以上の原酒)」と書かれた専用のお酒を必ず用意しましょう。
一緒に漬けてはいけないNG食材(ぶどう・米など)
酒税法では、アルコールと一緒に漬け込んで良い食材も決まっています。逆に漬け込んではいけない食材は以下です。
- ぶどう・マスカット(やまぶどうを含む)
- 米・麦・あわ・とうもろこし(穀物類)
- こうじ(米麹など)

ベース酒に合わせた失敗しない梅仕事の黄金比率&レシピ
それでは、実際にホワイトリカー以外のお酒を使って梅酒を作る際の基本レシピをご紹介します。
基本の分量(ブランデー・ウイスキー・ラム等の場合)
材料(作りやすい分量/2L保存瓶用)
- 青梅(または完熟梅):500g
- お好みのお酒(度数20度以上):900ml〜1L
- 氷砂糖:200g〜300g(※ホワイトリカーの場合より控えめでOK)
下処理&手順
- 保存瓶を熱湯消毒かアルコール消毒して、乾かしておきます。
- 梅を優しく水洗いし、竹串でヘタ(黒いポチ)をポンと取り除きます。
- ペーパータオルで梅の水分を完全に拭き取ります(※水分が残るとカビの原因に)
- 消毒した瓶に、梅と氷砂糖を交互に入れます。
- 上からお好みのベース酒を静かに注ぎ入れ、フタをきっちり閉めます。
- 直射日光の当たらない涼しい冷暗所に置き、ときどき瓶を優しく回して砂糖を溶かします。
ブランデーやラムなら「砂糖控えめ&黒糖・はちみつ」アレンジも
ホワイトリカーで作る場合は梅1kgに対して氷砂糖500g〜800gほど使いますが、ブランデー、ラム、ウイスキーなどは元々お酒自体に甘みや芳醇な香りがあるため、砂糖の量を半分(200〜300g程度)に減らしても十分においしく仕上がります。
また、ラム酒には「黒糖」、ブランデーには「ハチミツ」を砂糖代わりに使うと、より深みのあるリッチな味わいになりますよ。
「青梅」と「完熟梅」でベース酒を使い分けるコツ
梅酒作りで使う梅には、固く引き締まった青梅と、熟して黄色く色づいた完熟梅の2種類があります。実は、梅の熟度によって相性の良いベース酒が全く異なります。梅の個性を最大限に生かす黄金ペアリングを押さえておきましょう。
【青梅】× すっきり・キレのあるベース酒(麦焼酎・ウォッカ・ジン・ウイスキー)
摘みたての青梅は、爽快な酸味と澄んだ清涼感のある香りが魅力です。このフレッシュさを生かすなら、お酒自体もキレがあり、梅の酸味を邪魔しないクリアなベース酒や、香ばしい樽香のあるお酒がベストマッチ。
- 麦焼酎・ウォッカ:雑味がなくクリアな仕上がりになり、青梅の鋭くも美しい酸味がまっすぐに際立ちます。暑い夏に氷を浮かべて炭酸で割る、梅サワーは最高ですよ。
- ジン:ジンの持つボタニカルな香りと、青梅の青々しい香りが爽やかに重なり合い、まるで高級バーで飲むカクテルのような清涼感あふれる風味になります。
- ウイスキー:ウイスキー特有のスモーキーな渋みと青梅の酸味が調和し、甘さ控えめでキリッとした大人な味わいに仕上がります。
※青梅は果肉が固くエキスがじっくり出るため、半年〜1年以上じっくり熟成させて角(カド)を落としていくのがおいしい梅酒作りのコツです。
【完熟梅】× 濃厚・芳醇なベース酒(ブランデー・ダークラム・米焼酎・梅酒用日本酒)
熟して黄色〜ピンク色に色づいた完熟梅は、桃やアプリコットのようなフルーティーで芳醇な香りと、まろやかな甘みが特徴です。このとろけるような甘美な香りを引き立てるには、お酒側にも深いコクと甘い香気を持つベース酒を合わせるのが正解です。
- ブランデー・ダークラム:果実の芳醇な香りとラム・ブランデーのカラメル調の濃厚な甘みが溶け合い、一口飲んだ瞬間にうっとりするようなリッチが広がります。食後のデザート酒として、ストレートやロック、ミルク割りで楽しむのがおすすめ。
- 米焼酎・梅酒用日本酒:お米由来の優しい旨味とふくよかな甘みが、完熟梅のフルーティーさと完璧に同化します。まるで上質な和菓子を味わっているかのような、角(カド)のないトロッとまろやかな口当たりになります。
※完熟梅は果肉が柔らかくエキスが素早く出るため、漬けてから3ヶ月〜半年程度の比較的早い段階から、まろやかでおいしい飲み頃を迎えます。ただし完熟梅で作る梅酒は、果肉がつぶれやすく梅エキスが濁る(実が溶けてしまう)発酵が進みやすいなどの特徴があるため、長期保存できない可能性も高く、青梅でつくる梅酒に比べて「失敗してしまった」と感じる方も多い傾向にあります。
カビなどがなければ品質には問題ありませんので、お好み&要管理でお楽しみください。
今年のおうち梅仕事は「ホワイトリカー以外」でワンランク上の梅酒を作ろう
ホワイトリカー以外のベース酒を使うことで、手作り梅酒の可能性は無限大に広がります。“アルコール度数20度以上のお酒を使う”というルールさえしっかり守れば、ブランデーでとろけるような高級梅酒を作ったり、ウイスキーで大人の極上ロックを楽しんだりと、おうち時間が一気におしゃれで贅沢なものになりますよ。
ぜひ今年のおうち梅仕事は、あなた好みのお気に入りのお酒を1本選んで、世界に一つだけのスペシャルな手作り梅酒を仕込んでみてください。梅酒作りにピッタリな紀州南高梅はこちらからお買い求めください!



